岸田首相、政府専用機で訪米に出発 バイデン米大統領とグローバル・パートナー確認へ
- 政治・経済
- 2024年4月9日
岸田文雄首相は8日、国賓待遇での公式訪米のため、政府専用機で羽田空港を出発した。現地時間10日に首都ワシントンでバイデン大統領と会談し、中国の覇権主義的な動きを念頭に、日米が法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化する「グローバル・パートナー」であることを確認する。翌11日には上下両院合同会議での演説に臨む。
首相は出発に先立ち、官邸で記者団に「日米は国際社会の課題(対処)をともにリードしていく存在だ。日米関係がいっそう盤石だと確認し、世界に発信する重要な機会になる」と述べた。日米首脳会談では安全保障のほか、人工知能(AI)、宇宙、半導体など幅広い分野での連携を確認する。
上下両院合同会議での演説は、日本の首相としては2015年の安倍晋三元首相以来、約9年ぶり。安倍氏は当時、「希望の同盟へ」と題した演説で、敵対国から同盟関係に変わった日米の「和解」を強調した。岸田首相は今回の演説で「未来志向」の連携強化を打ち出す見通しだ。
11日にはフィリピンのマルコス大統領を交えて史上初の日米比首脳会談も開き、重要鉱物のサプライチェーン(供給網)強化などに向けた共同声明を発表する。トヨタ自動車が車載用電池工場を建設するノースカロライナ州も訪問し、日本企業の貢献をアピールする。
産経新聞より転用
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