「休日に通報、面倒くさい」と捜査せず 犯人隠避容疑で駐在所勤務の巡査部長を書類送検 兵庫県警
容疑者が分かっている住居侵入事件の報告や捜査を怠ったとして、兵庫県警は11日、西播方面の警察署で駐在所に勤務する男性巡査部長(52)を停職3カ月の懲戒処分とし、犯人隠避容疑で書類送検した。県警の調べに巡査部長は「休日に通報があり、面倒くさかった」などと説明したといい、同日付で依願退職した。
県警によると、2023年5月下旬、巡査部長が担当する地域の住民男性が「近隣に住む顔見知りの男が、わが家に入ってくる様子が防犯カメラに写っていた」と通報。巡査部長はカメラの映像を確認し、男を特定したものの「はっきり写っていない」「もっとカメラを取り付けるべき」などと伝え、署への報告や書類作成などを怠ったという。
約7カ月後の23年12月下旬、同じ男性から「男がまた侵入した」と通報があり、今度は上司に報告。署が捜査を始め、男性から経緯を聞き取る中で巡査部長の不適切な対応が分かった。
県警の調べに、巡査部長は「署に連絡すると、書類を作ったり捜査を指示されたりするのが嫌だった」などと説明。他にも、野焼きの報告を2件、怠ったことがあると話したという。
県警によると、男性と男との間にはトラブルがあったといい、署は24年1月31日、住居侵入などの容疑で男を逮捕。22年以降、男性宅に計16回にわたって入り込んでいた疑いがあるとしている。
神戸新聞NEXTより転用
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