新型コロナ PCR検査事業で約6000万円投資詐欺か 社長ら6人逮捕
新型コロナウイルスのPCR検査事業への投資の名目でおよそ6000万円をだまし取ったなどとして、東京の医療関連会社の社長らが詐欺などの疑いで警視庁に逮捕されました。「国の補助金を使えば検査キットの費用の5倍の利益が出る」などと勧誘し、これまでに32億円余りを違法に集めていたとみられ、警視庁が実態の解明を進めています。
逮捕されたのは、東京 中央区の医療関連会社「ICheck」の社長、金子賢一容疑者(44)と、東京 港区の投資コンサルタント会社社長、入江正和容疑者(50)ら6人です。
警視庁によりますと、おととし8月ごろ、PCR検査を行う事業への投資を持ちかけ、都内の投資家の男性などからおよそ6000万円をだまし取ったなどとして、詐欺などの疑いが持たれています。
「ICheck」は当時、PCR検査事業で急速に業績を伸ばしていた業界大手で、社長らは「国の補助金を使えば検査キットの費用の5倍の利益が出る。無料検査場の運営などで利益をあげ、最大で月に8%の配当をする」などと勧誘していたということです。
また、資金を集める際には、出資者から無利息で金を借りたことにして、法律の規制を受けないよう偽装していたとみられるということです。
集めた資金は別の投資で出た損失の補填(ほてん)などにあてられ、事業には使われていなかったとみられるということで、警視庁は、全国のおよそ130人から32億円余りを集めていたとみて、実態の解明を進めています。
警視庁は、社長らが容疑を認めているかどうかは明らかにしていません。
会社側「今回の逮捕は事実無根」
「ICheck」は、社長が逮捕されたことについて「今回の逮捕は事実無根であると認識しているが、捜査機関の捜査には全面的に協力していく」とホームページにコメントを公表しました。
NHK NEWS WEB より転用
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