データミックスは企業間取引・企業経営に必須なビジネスニュース、政治・社会ニュースを配信しています

お名前ドットコム

青森山田が監督交代で変わったこと、変わらなかったこと 高校サッカー


全国高校サッカー選手権で8日に2大会ぶり4度目の優勝を果たした青森山田は、「常勝軍団」へと成長させた黒田剛(ごう)前監督(53)の下でコーチを務めていた正木昌宣(まさのり)監督(42)体制では初の頂点になった。指揮官の交代で何が受け継がれ、何が変わったのか。

 黒田さんは1995年に就任し、2016、18、21年度に全国選手権で優勝。18~21年度は4大会連続で決勝に導いた。22年秋に退任して総監督となり、代わってバトンを託された正木監督は責任の重さを実感した。

 「とんでもない記録や結果を出してきた前監督から引き継いだ。このような体験がある人は全国でもあまりいないので、誰かに相談することもなかった」

 選手も動揺を隠しきれず、直後の22年度の全国選手権は8強止まり。黒田さんが総監督を退任し、名実共に新体制になった今年度も順風満帆とはいえなかった。23年夏の全国高校総体(インターハイ)は優勝した明秀日立(茨城)に3回戦で敗れ、主将のDF山本虎選手(3年)は「今年が本物の1年目で、正木さんも夏のインターハイの時期に焦っていると感じた部分はあった」と振り返る。

 だが、すぐに立て直した。正木監督は「(黒田前)監督がいる時もいろいろなプレッシャーをかけられてきたので、それに比べれば伸び伸びできた部分もあった」と冗談めかして笑う。

 正木監督は黒田さんと同じ札幌市出身。野球少年だったが、四日市中央工(三重)と帝京(東京)が激闘の末に引き分けて両校優勝した91年度大会の決勝を目の当たりにして、サッカーに転向した。中学時代にブラジル留学を経験し、高校は黒田さん率いる青森山田に進学。FWとして活躍し、主将も務めた。当時から指導者を志し、仙台大卒業後の04年、母校にコーチとして戻った。

 近年は黒田さんから練習を任される場面も増え、新体制になったが「19年一緒にやってきたので、自然とやり方は染み付いている。大きくは変わっていないんじゃないか」と自身は考える。事実、今大会は5試合でわずか3失点。近江(滋賀)との決勝は相手シュートを2本に抑えるなど、黒田前監督体制と同様に堅実な守備をベースに、セットプレーやロングスローなどで得点につなげていた。

 一方、山本選手は「攻撃のクオリティーが上がっていると思う。今年も個で打開できる選手が前にいるので、攻撃の部分は例年よりもこだわっている」とも分析する。MF杉本英誉選手(3年)やMF川原良介選手(3年)の両サイドハーフの突破力と、今大会で得点王の一人に輝いたFW米谷壮史選手(3年)の決定力を組み合わせ、リードした場面でも積極的に追加点を狙う姿勢が顕著だった。

 正木監督は、Jリーグのユースチームも参戦するU18(18歳以下)年代の国内最高峰、高円宮杯U18プレミアリーグでの戦い方を念頭に置き、「プレミアリーグは守るだけでは勝てないので、『守りから攻撃』というのはやっていかないといけない。今年の子たちの良さを出せる一番の戦術を常に考えながら取り組んでいる」と語る。今年度は同リーグでも頂点に立った。

 選手とのコミュニケーション面について、DF小泉佳絃(かいと)選手(3年)は「選手個人にアドバイスをくれるので、自分もダメだと思うところは正木監督に聞いて直している。選手と良い意味で距離が近い」と信頼を口にする。

 Jリーグの監督に転身し、1年目でJ1昇格に導いた黒田さんについて正木監督は「(黒田)監督は負けず嫌いで有名だったが、自分もかなり負けず嫌い。そういう意味では一番刺激をもらえる存在」と語る。「教え子から、世界で、ワールドカップ(W杯)で活躍する選手を出していきたい」と目標を語った。

毎日新聞

毎日新聞より転用


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

※日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。

注目他社記事一覧

第3弾 波戸崎崇の思惑と、利用される幹部陣 山下遥香、西岡勇成、船津裕隆の人生はどこへ(後編)

★契約書控え無し移籍金支払い期限無しで辞めたら契約不履行で契約金を払わない悪質スキーム 前編で書いた通り、波戸崎は高学歴で歯車思考の洗脳しやすい従業員を周りに置いているが、バルセロナグループ自体に信用がない為に現地採用の […]

コメントなし

第3弾 波戸崎崇の思惑と、利用される幹部陣 山下遥香、西岡勇成、船津裕隆の人生はどこへ(前編)

前回は、バルセロナグループの金融商品取引法違反やキャストの移籍金詐欺について詳しく述べた。今回は予告していた、西岡勇成、船津裕隆、の情報とバルセロナグループ波戸崎崇と山下遥香のSNSを使ったビジネスモデル(カルト宗教的勧 […]

コメントなし

第二弾 バルセロナグループの黒い噂 可哀想な金魚(移籍したキャバ嬢20名)後編

か弱き金魚達は完全なる被害者であり、バルセロナが撤退した後は中洲の各お店で受け入れるだろう。繁華街で生き抜いた人々にはそのような寛容な思考がある。1人として働きにくいと感じさせてはいけない。元の店に戻りにくいように裏切ら […]

コメントなし

第二弾 バルセロナグループの黒い噂 可哀想な金魚(移籍したキャバ嬢20名)前編

列島は台風が去り徐々に熱気と湿度が下がりつつある。第一弾から調査している実際の内装費はいくらなのか?我々はネットワークを駆使し、オオモ◯総建社員の証言のもと、実質内装費「税抜1.5億円」と確認した。 また、波戸崎氏がソフ […]

コメントなし

第一弾(後)波戸崎崇の投資話と洗脳手法に騙される中洲の人たち

前述の会社ぐるみで一般のキャストに自分達の投資を伏せて、あたかも自分達が特別扱いされてると感じでいる投資者(キャバ嬢)が正に騙されているのだ。調べるほどバルセロナという会社は詐欺と欺瞞、嘘で固められたマルチ詐欺集団のよう […]

コメントなし

注目他社記事一覧

独自記事

【松本昌大】アフターコロナシリーズEP2~事件師たちを追う~

2024年の日本の選挙、いやー大波乱でしたね!自民党がまさかの過半数割れ。とはいえ「まあ、そうなるよね」と予感してた人も多いでしょう。世の中、どこにでもある「不信感」。これが政治だけじゃなく医療福祉業界にも広がってるんで […]

【松本昌大】アフターコロナシリーズEP1~事件師たちを追う~

昨年、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行した。今年に入り日本ではプロ野球よりメジャーリーク大谷の話題で日本が明るくなり活気が戻ってきた。活気が戻りつつ街が賑わえばやはり増え […]

コメントなし

詐欺師か?ただの無能経営者か?行橋が生んだ経営者一家 村田晃士を追及する(第5弾)

株式会社ブランニュープランニングの終りの始まりが来た。 民事再生という逃げ道をとった村田晃士氏 登記簿(関税人の名前消して) 3月末に動きがあった。私共データミックスの情報が嘘ではないことを証明した内容だ。(株)ブランニ […]

1件のコメント

詐欺師か?ただの無能経営者か?行橋が生んだ経営者一家 村田晃士を追及する(第4弾)

2024年、石川県能登半島での大地震から始まってしまい、衝撃的な令和六年のスタートに不安を感じたが、被災者の皆さんの行動力や頑張りに胸を打たれながらの2ヶ月でした。特に心苦しいのがこんな大変な状況なのに発生してしまうのが […]

2 comments

詐欺師か?ただの無能経営者か?行橋が生んだ経営者一家 村田晃士を追及する(第3弾)

今年も残すところあとわずかとなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。 アメリカは大谷翔平選手移籍の話題で盛り上がる中、わが国では政治家の裏金問題が岸田政権を揺るがす事態となっています。 今から来年のことが心配になっている […]

コメントなし

独自記事一覧

石川の一撃

「NetIB News」「データマックス」は善か悪か?信念か金か?ゴルフ場を巡る攻防「尾崎朝樹氏・田原司氏と児玉氏との関係性は?」(第11弾)

中国で発生した新型肺炎は終息する兆しがなく、世界中で猛威を振るいつつあります。 暖かい季節になってきましたが、読者の皆様も健康管理など、くれぐれもご留意ください。 前回、ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(以下クイーンズヒル […]

4 comments

「NetIB News」「データマックス」は善か悪か?信念か金か?ゴルフ場を巡る攻防「田原司氏と児玉氏との関係性は?」(第10弾)

温暖化と言われる時代ですが、やはり寒い季節ですね。 読者の皆さん風邪など引かないようにしてくださいね。 児玉氏の毎年の様にお友達と行われるマックスゴルフコンペ動画を見て 貴殿のスイングに目を奪われましたよ。 それに加え「 […]

1件のコメント

「NetIB News」「データマックス」は善か悪か?信念か金か?役員構成変更そして今後のI・Bは?(第9弾 後編)

豪雨、台風と今年も不安定な夏でしたが、やっと涼しくなってきました。 東京五輪もいよいよあと1年となりましたが、読者の皆様はいかがお過ごしでしょうか。 (取締役 児玉崇氏) 前回はデータ・マックス社の度重なる役員構成変更に […]

コメントなし

「NetIB News」「データマックス」は善か悪か?信念か金か?さらなる役員構成変更の意図は?(第9弾 前編)

梅雨が明け真夏日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか? 昨年にも増して暑さが厳しく感じられますね。 しばらく酷暑は続きそうですが、読者の皆様もお体に気をつけてお過ごしください。 さて、昨年も報じてきた「データ・マ […]

コメントなし

「NetIB News」「データマックス」は善か悪か?信念か金か?(第8弾 後編)

後編 「役員構成変更に見え隠れする児玉氏の未来図とは」 前編に続いてデータ・マックスグループの役員構成について考えた。 ※同役員構成については、「NetIB News」「データ・マックス」は善か悪か?信念か金か?(番外編 […]

1件のコメント

石川の一撃記事一覧

Copyright© 2017 データミックス All rights reserved.