大会記録に迫る猛攻 走った関学大オフェンス陣 甲子園ボウル
- スポーツ
- 2023年12月18日
アメリカンフットボール全日本大学選手権決勝「毎日甲子園ボウル」(17日、阪神甲子園球場)
○関学大61―21法大●
40点差をつける快勝で関学大が史上初の6連覇を達成した。流れを引き寄せたのはQB星野秀太(2年・足立学園)を中心とするオフェンス陣だった。
ランを得意とする司令塔だが、序盤は今季磨きを掛けてきたパスでヤードを稼ぐ。裏をかく攻撃でリズムを作り、見せ場は敵陣深くに入った第1クオーター中盤。味方の力強いブロックで走路ができると、自ら相手守備陣の間を縫って走り込んだ。「みんなのおかげだった」と星野。先制となる18ヤードのTDランを決め、ボールを高々と掲げて喜んだ。
約2分後に38ヤードのTDパスを決めて追加点を挙げるなど攻め続け、61点は関学大の過去最多得点を更新。大会記録の65点(第37回、日大)に迫る猛攻だった。
その強さはどこからくるのか。2009年にコーチに就任して母校の指導にあたってきた大村和輝監督は「最初はファンダメンタル(基本技術)を口うるさいぐらい言ってきた」と振り返る。
鍛錬を重ね、基礎を徹底したチームの土台があるからこそ、多彩な戦術が浸透する。この日の先制点を引き寄せたブロックはその象徴的なプレーだった。さらにチームを支えた堅守のディフェンス陣は鋭い出足で全員でボールに寄ることをテーマに掲げ、主導権を渡さなかった。
黄金時代が続くが、選手に慢心はない。「圧倒できるQBになり、今年を超えるチームを作っていきたい」と星野。常勝軍団はさらなる高みを見据え、大学アメフト界をけん引していく。
毎日新聞より転用
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