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卓球女子団体、“最強中国”に大健闘も日本は銀メダル…平野はフルゲームの接戦で惜敗「最後の1点が遠かった」【アジア大会】


■アジア大会中国・杭州3日目(26日・拱墅運河スポーツパーク体育館)

卓球女子団体の決勝が行われ、日本代表は中国代表と対戦し、ゲームカウント0‐3のストレートで敗戦。14年仁川大会以来、2大会ぶりの銀メダルとなった。

“完全アウェー”の中、選手3人が世界ランキング1位~3位を独占する“最強・中国”に対し、早田ひな(23、日本生命)、平野美宇(23、木下グループ)、張本美和(15、木下グループ)が、それぞれ1ゲーム以上を奪うなど格上の相手に接戦を繰り広げたが、66年バンコク大会以来、57年ぶりの金メダルには届かず。中国はアジア大会、女子団体は5連覇を達成した。

団体戦はすべてシングルスで行われ、先に3勝すれば勝利。第1試合はエース・早田が登場。中国は世界ランキング1位の孫穎莎(22)。今年7月のWTT スターコンテンダー リュブヤナ(シングルス準々決勝)で、早田はゲームカウント2‐3とフルゲームまで粘ったが敗戦した。シングルスでは6戦6敗、未だ勝利したことがない。

第1ゲームは相手の強烈なフォア、鋭いコースへのバックハンド攻撃に苦しみ、早田は今大会初めてゲームを落とした。2ゲーム目は2点リードすると、激しいラリーを制するなどリズムを掴むが、9-9の同点から先にゲームポイントを奪われる。早田もデュースに持ち込んで食い下がるが、2ゲーム連取される。

3ゲーム目は、中盤で強烈なスマッシュを決めるなどこの試合初めて3点リード。ゲームポイントを先に手にした早田は攻撃の手を緩めず、今大会1ゲームも落としていない中国から11-8と第3ゲームを奪った。第4ゲームも攻めの姿勢を続け4-1とリードするが、相手の左右に揺さぶる攻撃など、連続ポイントを奪われ逆転を許す。2ゲーム目以降、世界No.1の孫穎莎と互角の戦いを繰り広げたが、最後は自身のミスなども重なり9-11で惜しくも敗戦となった。

◆平野が元世界ランク1位の陳夢とフルゲームの熱戦

第2試合は平野が登場し、世界ランク2位で東京五輪シングルス金メダリストの陳夢(29)と対戦。第1ゲームは長いラリーで粘りをみせるなど、互角の戦いを続け、先にゲームポイントを奪ったが逆転を許し10-12。だが2ゲーム目は相手のミスを誘うなど終始リードする展開で、11-8と取り返した。3ゲーム目は相手の攻めるレシーブに苦しんだが、中盤以降流れを掴むと、連続ポイントでリードし11-7と連取。4ゲーム目は3点ビハインドから8-8の同点に追いついたが、3連続ポイントを奪われ勝負は最終ゲームへ。

第5ゲームも激しいラリー戦が続く中、お互いに譲らず5-5の接戦。平野はバンクハンド攻撃で左右に揺さぶるなど、相手を苦しめるが最後は連続ポイントを許す。元世界ランク1位に大健闘もあと一歩及ばず、5-11で敗れた。

第3試合を託されたのは15歳の張本。世界ランク3位の王曼昱(24)と対戦し、トップレベルの中国人選手との対戦は初めてとなった。第1ゲーム、張本はチキータやサーブで相手を苦しめ、立ち上がりからリードする展開に。激しいラリーでも打ち負けず、堂々したプレーで11-6と見事最初のゲームを奪った。2ゲーム目は回転の変化に対応しはじめた王曼昱に流れを掴まれ4-11。3ゲーム目は鋭いバックハンド攻撃で1点差に迫るが、リズムをつかみ始めた相手のパワーに押され7-11。勝負の第4ゲームは打ち合いを制すなど、8-5とリードする展開から相手のミスを誘いゲームポイントを先に奪う。だが連続ポイントで追いつかれ、最後はデュースに持ち込まれて王曼昱の底力に屈し、11-13で惜しくも敗れた。

試合後、フルゲームを戦った平野は「東京五輪のときよりも相手にプレッシャーをかけられたと思う。ただ最後の1点が遠かったかなと。内容としては悪くなかったので、しっかり反省して次に向けて頑張りたい」と悔しさをにじませるも、次戦を見据えた。

14年仁川大会も決勝は中国と対戦し、福原愛、石川佳純、平野が挑むも1-3で中国に敗れた。今大会は3選手とも1ゲーム以上を奪うなど、格上の王者を最後まで苦しめたが、その高い壁を打ち破れなかった。

【卓球女子団体・決勝】
早田ひな 1-3 孫頴莎〇
6-11/10-12/11-8/9-11
平野美宇 2-3 陳夢〇
10-12/11-8/11-7/8-11/5-11
張本美和 1-3 王曼昱〇
11-6/4-11/7-11/11-13

TBS NEWS DIG Powered by JNNより転用

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