ロシアのテレビとラジオで〝核攻撃警報〟が流れる ハッカーのデマと発表
- 国際
- 2023年3月11日
ロシアのモスクワやエカテリンブルク市などのテレビ、ラジオで「核ミサイル攻撃を受けるので、抗放射線の薬を服用し、防毒マスクを着用し、シェルターに急行してください」という警告メッセージが流れたが、ハッカーによるデマだったという。英紙デイリー・スターが9日、報じた。
プーチン大統領の宣伝バナーの横を歩く人々(ロイター)© 東スポWEB
モスクワのテレビ、ラジオ番組が中断し、サイレンのような音が鳴り響き、核攻撃に備えるよう警告メッセージが流れた。
「すぐに避難所に行きましょう。あらゆる種類の防毒マスクを使用してください。防毒マスクがない場合は、綿ガーゼの包帯を使用してください。ヨウ化カリウムの錠剤を服用してください。落ち着いてください。気分が悪くなったら、最寄りの医療機関に行ってください」とのメッセージで、テレビでは、西から東に広がる赤い影で徐々に覆われていくロシアの地図が表示されたそうだ。
ロシア非常事態省はすぐに「ラジオ局とテレビ局のサーバーがハッキングされ、虚偽の空襲警報がモスクワで放送された。デマが流れました」と発表したという。ハッカーによるデマはこの1か月で3回目になるが、抗放射線薬の服用を警告したのは初めてとなる。
ウクライナのヘルソンのロシア占領地域もラジオ番組が中断され、同様の事態になった。どこの組織による犯行かは不明。しかし、デイリー・スターによると、プーチン大統領が大衆に全面戦争の準備を整えるよう警告するための策略である可能性があるとしている。
東スポWEB より転用
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