特殊詐欺グループかけ子を逮捕 フィリピンに拠点か、往来重ねる
特殊詐欺でだまし取ったと知りながら現金を受け取ったとして、大阪府警特殊詐欺捜査課は6日、組織犯罪処罰法違反の疑いで、住居不定、無職、西辰也容疑者(33)を逮捕したと発表した。「全く心当たりがありません」と容疑を否認している。
大阪府警本部=大阪市中央区© 産経新聞
同課によると、西容疑者は特殊詐欺グループで被害者に電話をかける「かけ子」。グループの主犯格と連絡を取り合っていたことから、府警は中心的なメンバーだったとみている。昨年11月ごろからグループの拠点があるとみられるフィリピンと日本を行き来しており、今月5日に帰国したところを逮捕した。
同課はこれまでにこのグループのメンバー約20人を逮捕。グループは約270人から約5億円をだまし取ったとみられ、府警は実態解明を急いでいる。
全国で相次ぐ広域強盗事件を巡り、指示役がフィリピンから強制送還された特殊詐欺グループとは別のグループ。
逮捕容疑は何者かと共謀し、令和4年4月5日、特殊詐欺でだまし取った金と知りながら、現金11万円を自身の口座に振り込ませて受け取ったとしている。
府警は、特殊詐欺で詐取したと知りながら現金40万円を受け取ったとして、同容疑で、知人の自営業、中山ほのか容疑者(29)=名古屋市中区正木=も逮捕した。
産経新聞より転用
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