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横浜FMが30周年のJリーグ開幕戦に勝利!今季第1号は西村拓真が記録、エウベルが続き宿敵・川崎に完勝


◆明治安田生命J1リーグ 第1節 川崎1ー2横浜FM(17日・等々力)  

30周年のJリーグが開幕し、横浜FMが2-1で川崎を下して今季のJ1開幕戦を飾った。

横浜FMは開始4分、連動したプレスから相手ミスを誘発。FWエウベルが落としたボールを相手GKの位置をよく見て押し込み、23年のリーグ第1号で先制した。その後も前線からの守備で川崎を押し込み主導権を握ると、同38分には左CKからFWアンデルソンロペスが頭で落としたボールをエウベルが即座に反応。倒れこみながら右足で流し込み、前半を2-0で折り返した。  

後半も中盤の運動量と構成力で優勝を争うライバルを上回り、主導権を握ったまま。後半ロスタイムに左サイドを破られて1点を失点したが、そのまま6分のロスタイムを逃げ切った。タイトルを争う宿敵を下して幸先よく、快勝発進を飾った。  

2003年、04年以来となる2連覇に向け、好発進だ。意識せざるを得ない「34分の1」であることは間違いない。直近6年で優勝を分け合ってきた川崎。昨季は最終節まで優勝を争い、奪還した。21年の開幕戦では、同じ敵地で0―2と完敗。昨季のアウェー戦も試合終盤に決勝点を許して負けており、因縁の地で、リベンジの気持ちは大きい。21年の開幕戦で先発出場していたGKオビパウエルオビンナは、「あの試合のことは忘れたことがない。でもその時より自分も成長した。マリノスの勝利に貢献するという強い気持ちを持って戦う」と雪辱を期す思いも込めて戦い抜いた。  

シーズンオフには昨季MVPのDF岩田智輝やFW仲川輝人といった主力級が移籍。さらに今月4日には正GKの高丘陽平が海外移籍交渉に向けて離脱する非常事態に見舞われた。1月末まで行われた宮崎キャンプでは、けが人や体調不良者が相次ぐなど、苦労した面も多い。それでも11日の富士フイルムスーパー杯ではDF上島拓巳を本職の中央でなくサイドバックで起用するなど総力戦でJ2甲府に勝利し、悲願のタイトルをつかんだ。MF喜田拓也は「苦しいことも全員の力で乗り越えながら、シーズンを通してチームでタフになっていく、強くなっていくことが大切」と力を込める。  

連覇を狙う横浜FMにとって今シーズンを制するカギの一つは、新戦力がどれだけ早くチームにフィットするか。開幕戦の川崎を筆頭に、序盤は浦和、広島、札幌、鹿島、C大阪…と昨季上位陣との対戦が続く。連覇を達成するためにも、勝ち点の取りこぼしは許されない。Jリーグ30周年という節目の年での連覇達成へ、MF水沼宏太は「マリノスのエンブレムを背負い、自分たちのサッカーをすることが、未来にもつながっていく。一戦一戦、楽しみながらも絶対に勝つんだと強い気持ちを持って臨みたい」と並々ならぬ覚悟を示していた。開幕戦白星の勢いに乗って、勝利を積み重ねていく。

報知新聞社より転用

スポーツ報知

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