米下院当選の共和党サントス氏、経歴詐称認める 家系も偽装か
- 国際
- 2022年12月29日
[ワシントン 27日 ロイター] – 11月の米中間選挙でニューヨーク州の連邦下院選に当選したジョージ・サントス氏は、学歴と職歴を偽っていたと認めたのに続き、自身をユダヤ系と主張していたことに対し、政治団体から批判の声が上がった。
米下院当選の共和党サントス氏、経歴詐称認める 家系も偽装か© Thomson Reuters
政治団体「共和党ユダヤ連合」は27日、サントス氏がユダヤ教との結びつきについて会員に誤解を与えたため、同団体の今後のイベントに参加を認めないと表明。最高責任者マット・ブルックス氏はサントス氏が「われわれを欺き、家系を偽った」と批判した。
サントス氏は前日、米紙ニューヨーク・ポストに対し自身が「ユダヤ系(Jewish)と主張したこはない」と述べ「私はカトリックだ。母方の家系にユダヤ系のルーツがあることを知ったので、自分は『ユダヤ人に近い(Jew-ish)』と言った」としていた。同紙によると、選挙用ウェブサイトには、同氏の母がユダヤ人で祖父母が第2次世界大戦にナチスの迫害を逃れたと書かれていた。
学歴については同紙に「私は高等教育機関を卒業していない」と語り詐称を認めた。また、勤務歴についてはゴールドマン・サックスやシティグループで「直接働いたことはない」として偽装は「言葉の選び方がまずかった」結果だとした。
11月の選挙でサントス氏に敗れた民主党のロバート・ジンマーマン氏は27日、サントス氏に辞任して補欠選挙で対決するようツイッター上で呼びかけた。中間選挙では共和党が下院多数派を奪還した。
Reutersより転用
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