米韓首脳、北朝鮮の挑発を憂慮 「核使えば圧倒的な力で対応」
- 国際
- 2022年11月14日
© 毎日新聞 提供 バイデン米大統領(左)と韓国の尹錫悦大統領=鈴木一生、坂口裕彦撮影
バイデン米大統領と韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は13日、訪問先のプノンペンで会談した。韓国大統領府によると、北朝鮮が「何らかの形で核を使う場合」には、米韓両国が「利用できるあらゆる手段を活用して、圧倒的な力で対応する」と再確認した。7回目の核実験の準備を終えたとされる北朝鮮を強くけん制した。
尹氏は「北朝鮮が核・ミサイルでは何も得られないことを示すべきだ」と強調。北朝鮮の高度化した核開発能力に対応するため、米国が核と通常戦力、ミサイル防衛などで韓国を防衛する「拡大抑止」を実効的、画期的に強化すべきだと主張した。バイデン氏は米国が韓国を徹底的に防衛することを再確認した。
また両首脳は、かつてない頻度で弾道ミサイル発射を重ねるなど、北朝鮮が前例のない攻撃的な挑発に出ていることに対して「深刻な憂慮」を共有。隙(すき)を見せることなく、堅固な連合防衛態勢を維持・強化することで一致した。
米韓両空軍は10月31日~11月5日、ステルス戦闘機F35などを動員した大規模な合同空中訓練「ビジラント・ストーム」を実施した。北朝鮮は弾道ミサイルを相次いで発射するなどして強く反発。米韓と北朝鮮の双方が力を誇示して応酬する状況が続き、朝鮮半島をめぐる緊張が高まっている。
米韓首脳会談は今年5月にバイデン氏が訪韓して以来、6カ月ぶり。【ソウル坂口裕彦】
毎日新聞より転用
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