NTTが「脱・年功序列」、20代でも管理職に…昇格に必要な勤続年数の制限撤廃へ
- 政治・経済
- 2022年8月27日
NTTグループは、管理職以外の社員の人事制度を見直す方針を決めた。昇格に必要な勤務期間を廃止し、評価が高ければ早期の昇格ができるようにする。現在は入社から管理職(課長級)に就くまでは15年程度かかるのが一般的だが、新制度では20代で管理職に就くことが可能になる。
「脱・年功序列」を進め、専門性の高い人材の育成や確保を目指す。
26日に労働組合側と新制度の導入で合意した。持ち株会社のNTT、傘下のNTTドコモ、NTT東日本、西日本など主要会社の約6万5000人を対象に、2023年4月からスタートする。将来的にはグループ企業で働く約12万人へ拡大する方針だ。
NTTグループでは現在、昇格には3年程度同じ等級で勤務することが必要になるが、これをなくす。評価基準の見直しでは、「マーケティング」「開発エンジニア」「財務」など18の専門分野を設定する。それぞれ6段階の等級を用意し、社員の専門性の獲得や発揮の度合いなどで昇格する仕組みとする。
NTTグループは人事制度改革を進めており、課長級以上の管理職では昨年10月、職務内容や必要な専門的スキルを明確にする「ジョブ型」の人事制度を導入した。また、今年7月にはテレワーク(在宅勤務)を原則とする働き方の改革も進めている。
離れた場所で働く時間が増える中で、社員それぞれの専門性を上げることが急務となっている。今回の制度見直しは、一連の働き方改革の最終段階と位置づけている。
読売新聞より転用
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