【日本ハム】10人前後クビ…新庄監督の〝平等采配〟で言い訳できぬ中堅、ベテランたちに緊迫感
- スポーツ
- 2022年8月4日
若手のレギュラー争いが続く日本ハムで、このところ〝新たな戦い〟が勃発しつつある。中堅、ベテラン選手の文字通り「生き残り」をかけた戦いだ。
日本ハムは年俸に見合わなくなった選手には、容赦ない裁定を下すことで知られている。昨オフも西川(現楽天)、大田(現DeNA)、秋吉(現ソフトバンク)を、放出した。日本ハムの支配下選手登録数は現時点で上限70人の「69」だが、ドラフト会議で育成を含め10人前後の新人選手を獲得するため、今オフも最低10人前後がクビになる可能性が高い。そのためなのか、ここにきて高年俸選手を含めた〝中年戦士〟に緊迫感が漂い始めているという。
球団OBがその事情をこう話す。
「新庄監督が今シーズン開幕から若手の競争を促したことで、昨季まで一軍で活躍できていた中堅、ベテラン選手の出番が極端に減っていた。ところが、チーム内にコロナによる離脱者が急増したことで、7月以降は良くも悪くも冷遇されかけていた選手に試合出場の機会が巡ってきましたから。言葉に出さないでしょうがみな必死でしょう。特に宮西や中島、それにコロナに感染したとはいえ出場機会が激減している杉谷、それから金子千は今後が正念場になる。残りシーズンで結果を残さなければ来季の保証はないですからね」
もっとも、この中堅、ベテラン選手の奮起こそが新庄監督の狙いでもある。来季、新球場元年から本腰を入れてAクラス入りを狙うには、若手の成長とともに実績ある中堅、ベテランの活躍が必要不可欠だからだ。
「若手と同様に十分な出場チャンスを与えて結果を残せなければ、実績ある選手でも言い訳ができなくなる。日本ハムはそのあたりがシビア。今後はとにかく結果が求められるため、ベテラン勢は一つひとつの出場機会が重要になるはず」(前出OB)
チームは上位5チームが拮抗する「混パ」に取り残されているとはいえ、チーム内にはこれまで以上に緊張感が漂い始めている。
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