650億円軍団ブラジルが54億円森保ジャパンに襲いかかる…先発11人市場価値12倍
- スポーツ
- 2022年6月6日
◆国際親善試合 日本―ブラジル(6日・国立競技場)
サッカー日本代表は6日午後7時20分からブラジル代表と対戦する。改築後の東京・国立競技場では初の代表戦で、5日は両チームが試合会場で最終調整した。過去10年の4度の対戦で、日本は全て前半20分までに先制されて敗北。FWネイマール(30)らを擁するスター軍団に対し、主将のDF吉田麻也(33)は勝利の鍵に“前半20分の壁”を挙げた。予想先発11人の市場価値が、総額650億円のカナリア軍団を指揮するチチ監督(61)は、W杯の決勝トーナメントで対戦する可能性もある日本に警戒心を強めた。
カナリア軍団は静かに牙を研いだ。新国立での前日練習は、ネイマールらイレブンはリラックスした表情で調整。チチ監督はロシア大会で日本が決勝トーナメント1回戦でベルギーに敗れたことを思い出しながら「(一時)日本は2―0でリードしていた。あのまま日本が勝ったら準々決勝で対戦していた。W杯では日本と対戦する可能性があり、W杯にふさわしい2チームが対戦する」。実際カタール大会では日本と準々決勝(12月9か10日)で当たる可能性があるだけに“前哨戦”として戦うつもりだ。
12年以降、チームは日本戦4試合8得点のネイマール依存から脱却しつつある。横浜フリューゲルスなどでプレーしたこともあるサンパイオ・コーチ(54)は「経験のある選手と金メダルを獲得した東京五輪世代が一緒になった。スピードがあって創造力のあるFWが加わり、ネイマールの肩の荷が下りた」。16年に就任し、ロシアW杯でも指揮を執った61歳の老将も「この4年間、いいサイクルでできている」。カタール大会後での退任を明言しており、集大成へ向け着々と準備を進めている。
代表争いが激化するチームの先発は、欧州CL決勝組からはRマドリードMFビニシウスと同MFカゼミロ、リバプールからGKアリソンらが予想される。ベテラン勢では37歳のセンターバックのチアゴシウバ、39歳の右サイドバックのアウベスが支える。2日の韓国戦では、個に依存することなく組織的なサッカーを展開。全員がハードワークし、5―1で粉砕。W杯メンバー争いの熱量の高さも感じられた。
指揮官は森保ジャパンが同じ南米のパラグアイに快勝したことにも言及。サンパイオ・コーチはFW陣では南野と伊東、守備陣では吉田、長友、遠藤の名前を挙げた。「お互いテクニックのあるチーム。見ているファンは幸せな気分になるはずさ」。進化ぶりを表現するならブラジル代表の愛称を取った“シン・セレソン”。新国立に詰めかけた日本代表ファンも、とりこにする。
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