三浦龍司が専門外の5000メートルで優勝 スタミナと経験を積むため挑戦【関東学生陸上】
- スポーツ
- 2022年5月23日
◇22日 陸上 関東学生対校選手権最終日 男子5000メートル決勝(国立競技場)
昨夏の東京五輪で男子3000メートル障害で7位と日本勢初の入賞を果たした三浦龍司(20)=順大=が、専門外の種目ながら13分42秒35で優勝した。
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異次元のスパートで会場の空気をつかんだ。スタートから先頭にいた三浦はあと2周としたところでの法大の選手の飛び出しには反応せず、引き離されてからのラスト1周で猛烈な追い上げを見せた。会場中の視線を集めて拍手で沸かせ、逆転で優勝した。
「ある程度の射程内に入っていて、ラストの切れ、スピードは自信をつけてきていたので、そこは勝負しようと思っていた」。劇的なレース展開も予想通りと、涼しげな表情で振り返る。
今回は20日の予選と中1日空いて決勝に出場。3000メートル障害を主戦場とする三浦にとって、専門外の種目だが、「3000メートル障害も予選が結構ある。それをこなせるスタミナと余力を持ちたいし、経験値として生きるかなと思って」と意図を明かした。
国内のトラックシーズン開始から1500メートルも含め、スピードの切り替えとラストの切れで4大会連続優勝。「ギアの段数が増えている。レースが動いた瞬間に反応できる瞬発力や判断力は、今年に入って磨きをかけている」。今季不敗の20歳から目が離せない。
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