レッズ退団・秋山翔吾〝日本球界復帰〟迫る 争奪戦繰り広げる「球団名」とは
- スポーツ
- 2022年4月29日
レッズを退団した秋山翔吾(ロイター=USA TODAY Sports)
決断の時が迫っている。今季メジャー開幕前にレッズを退団した秋山翔吾外野手(34)が、米国内での移籍期限を4月いっぱいに設定していることが28日、分かった。日本球界復帰に舵を切ると見られ、強いメジャー残留希望のある本人の意向を注視してきた国内複数球団による獲得合戦が本格化しそうだ。
秋山は西武から海外FA権を行使して2020年にレッズ入り。60試合制の1年目に54試合に出場、打率2割4分5厘、0本塁打、9打点。左翼手部門でゴールドグラブ賞の最終候補にノミネートされた。2年目の昨季は開幕前に負傷して出遅れたが、88試合の出場で打率2割4厘、0本塁打、12打点。3年契約最終年となった今季は、外野のレギュラークラスが他球団に移籍して定位置をつかむ絶好のチャンスだったが、オープン戦7試合出場で22打数4安打、打率1割8分2厘と振るわなかった。レッズを自由契約となった後は、メジャー他球団の故障者発生などによる突発的オファーも考えられたが、ここまで現実的なオファーはないとみられる。
日本記録のシーズン216安打を達成するなどNPBで抜群の実績を誇る秋山の動向を巡っては、古巣の西武を含めた国内複数球団が獲得調査を進めている。中軸打者の栗原陵矢外野手(25)が左ヒザの大ケガで今季絶望となったソフトバンクは、秋山の意思を尊重して情勢を慎重に注視してきたが、国内復帰意思を固めた際には迅速に動く態勢を整えている。また、DeNAも地元出身のスターだけに水面下で動向を見守っているとみられる。その他の球団も含め、3球団以上による争奪戦の様相を呈してきた。
一時の〝静寂〟を経て、4・30を区切りに事態が大きく動きそうだ。
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