入学式前日なのに…都内新入生「制服届かない」、320校の指定販売店「電話対応できない」
- 政治・経済
- 2022年4月7日
© 読売新聞 東京都庁
東京都内の多くの中学、高校の入学式は7日に行われるが、一部の新入生の制服が、6日になっても届いていないことが分かった。いずれも学生服販売「ムサシノ商店」(武蔵野市)が受注した制服で、都教育委員会は6日、都立学校254校に対し、制服が届かない新入生に、私服や卒業した学校の制服での入学式参加を認めるよう要請した。
都教委によると、都立高53校、特別支援学校15校が同社と契約しており、5日頃から、保護者が「制服が届かない」と不安の声を上げている。このほか、武蔵野、国分寺、立川、八王子市の中学校にも相談が寄せられているという。
7日に入学式を行うのは、都立高約200校など。各校は、卒業生が寄付した制服を新入生に着てもらったり、集合写真の撮影を後日に延期したりするなどの対応をとる。
信用調査会社によると、ムサシノ商店は八王子市や町田市などに6店舗を構え、都内を中心にした計約320校から制服販売店に指定されている。同社は5日、ホームページに「納品に向けて急ぎ作業を進めている。電話には対応ができない状態」とのメッセージを掲載した。
6日午後、孫の学生服を受け取ろうと武蔵野市の同社店舗を訪れた女性(69)は「店員から『後で自宅に届ける』と言われたが、遅れている原因は説明してもらえなかった。高校入学を楽しみにしている孫も不安がっている」と話した。
読売新聞より転用
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