東京マラソン「コース間違い」した白バイ隊に「不要論」 ネット上で相次ぐ
- スポーツ
- 2022年3月7日
2年ぶりの開催となった東京マラソンは6日、都庁から東京駅前までの42.195キロのコースで行われ、男子は世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ(ケニア)が2時間2分40秒で優勝。女子はブリジット・コスゲイ(ケニア)が2時間16分2秒で制した。
日本人選手の男子は、鈴木健吾(富士通)が2時間5分28秒で日本選手最高の4位。女子は東京五輪8位の一山麻緒(ワコール)が2時間21分2秒で日本勢最高の6位に入った。キプチョゲとコスゲイはそろって日本国内のマラソンでの男女最高タイムをマークした。
残念だったのが、世界記録更新のペースで走っていたキプチョゲだ。10キロ過ぎに先頭集団を先導していた2台の白バイのうち1台がコースを間違えてしまい、約10秒のロスタイムが生じるアクシデントが発生したからだ。
この想定外の展開に対し、ネット上ではマラソンファンなどから、<マジありえない><なぜ、通行禁止などの標識を設置しなかったのか>といった批判が続出。同時に多く見られたのが、<先導していた白バイはなぜ間違えたのか><白バイは必要なの?><白バイ不要だろ>との意見だ。
正月の「箱根駅伝」を始め、日本国内で開催されるマラソン大会で一般的に見られる光景が、ランナーを先導する白バイ隊員の姿だ。レースを中継する民放番組では、白バイを運転する隊員の名前や都道府県警名、部隊名のほか、趣味や好きな食べ物など、視聴者にとっては「どうでもいいよ」という内容も紹介されるのが、半ば恒例となっている。
マラソンを先導する白バイ隊員は「エリート」ともいわれるが、果たしてそうなのか。「エリート」なら「コース間違い」という単純ミスは犯さないだろう。
ネット上で、<バイクの後ろで排ガス吸いながら走らされるランナーはたまらんだろう><マラソンには不要>との声もある白バイ隊はなぜ必要なのか。
「先導する白バイ隊員は、レース中のコースに突然、不審者などの邪魔が入ってこないよう“警備”する役割があります。沿道に警官をびっしりと配置するわけにはいきませんからね。白バイ隊員は不測の事態に備えて観衆の動きに目を配り、ランナーのレース配分も考えながらスピードも一定に保つ必要がある。運転技術力が高いのは間違いないでしょう。今回のミスは、白バイの前方を走るテレビの中継車の動きでコースを見失ったのかもしれません」(警察ジャーナリスト)
東京マラソンはただでさえ「折り返しが多い」「複雑なコース」といわれる。先導する白バイ隊には入念な事前確認が必要だろう。
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