旭化成グループ会社工場で爆発 「地震か」 周辺住宅でガラス割れる
- 政治・経済
- 2022年3月2日
1日午後1時50分ごろ、宮崎県延岡市水尻町にある旭化成のグループ会社「カヤク・ジャパン」東海(とうみ)工場で爆発が起きた。男性社員(24)が行方不明、協力会社の30代男性社員が膝に軽傷を負った。周辺の住宅などでも衝撃で窓ガラスが割れる被害が出た。県警や消防が行方不明者を捜索するとともに、爆発の原因を調べている。
カヤク・ジャパン(東京)は旭化成と日本化薬が共同出資する会社。県警やカヤク・ジャパンによると、工場は旭化成東海工場の敷地内にあり、鉱山などの発破作業に使う爆薬を製造している。爆発した建物は、25メートル四方の敷地に建ち、原料となるニトログリセリンを扱っていた。建物は全壊し、近くにある施設も屋根の一部がはがれるなどした。工場の従業員は約30人だが当時、建物に何人いたかは不明という。県によると、危険物の流出など2次被害は起きていない。
現場はJR延岡駅の北東約4・5キロ。爆発音が広い範囲に届くなどしたため、住民らからは119番が相次いだ。工場と川向かいにある同市二ツ島町の自宅にいた島田克徳さん(68)は「ドンという激しい音がしたので地震かと思った。最初は茶色、その後に白い煙が上がった」と話した。
工場の北西約1・8キロにある市立川島小学校では、校舎1階の家庭科準備室の窓ガラスが1枚割れた。当時は教頭ら2人がいたがけがはなかった。教頭は「ドーンというものすごく大きな音の直後に窓ガラスが割れて、慌てて外を見た」と話した。
毎日新聞より転用
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