小学校が休みの日、岡山から兵庫へ 元講師の女、闇バイトに応募し特殊詐欺53件
兵庫県内で特殊詐欺グループの「出し子」や「受け子」をしたとして逮捕された岡山市立小学校元常勤講師の女(30)=岡山市南区=について、県警捜査2課や芦屋署は6日までに、電子計算機使用詐欺と詐欺、窃盗の疑いで県内の計53件、計約680万円の被害を裏付けて最終送検し、捜査を終えた。
送検容疑は、何者かと共謀して3月13日~5月24日ごろ、尼崎、芦屋、川西、姫路、明石、赤穂市などの高齢者宅に銀行員らを名乗って電話をかけ、保険金の還付金名目などで通帳やキャッシュカードをだまし取り、現金を引き出した疑い。
芦屋署によると、女は昨年12月ごろ、SNSに投稿された闇バイトに応募し、詐欺グループから指示を受け、カードを回収する「受け子」と、現金を引き出す「出し子役」をするようになった。
被害者は当時78~89歳の男女6人。キャッシュカードには引き出しの制限があるため、1日に最多で26回にわたって現金を引き出した時もあったという。
女は調べに「学校が休みの日に被害者からカードを受け取ったり、現金を引き出したりした」などと説明。手にした現金の1割程度を取り分とした上で、残りについては「カムフラージュのために菓子や新聞と一緒にビニールに入れ、JR新大阪駅近くの溝に置くよう指示されていた」などと話したという。
神戸新聞NEXT/神戸新聞社より転用
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