護衛艦艦内で賭けトランプ 9人に停職の懲戒処分 佐世保基地
佐世保基地に配備されている海上自衛隊の護衛艦「あしがら」の艦内で、自衛官9人が、およそ11か月間にわたって金銭を賭けたトランプを繰り返ししていたとして、停職6日から1か月の懲戒処分を受けました。
発表によりますと、佐世保基地に配備されている護衛艦「あしがら」に所属する、25歳から43歳までで、階級は2等海曹と3等海曹のあわせて9人の男性自衛官は、おととし9月から去年7月までのおよそ11か月間、護衛艦内で休憩時間に金銭を賭けたトランプを繰り返ししていました。
賭けた金銭は、多いときは1日に総額で5000円だったということです。
また去年7月には、このトランプ仲間の間で43歳の2等海曹が27歳の3等海曹と艦内で口論になり、3等海曹の頭を複数回殴る暴行を加えていました。
海上自衛隊の佐世保地方総監部は去年9月、匿名の通報が寄せられ調べた結果だとしています。
総監部は21日付けで、43歳の2等海曹は停職1ヶ月、ほかの2等海曹と3等海曹あわせて8人は停職6日の懲戒処分にしました。
9人の自衛官は、賭けトランプについて「違法行為だとは認識していたが、余暇の時間に仲間内で金額も小さかったので、問題ないと思っていた。不適切な行為だったと反省している」と話しています。
護衛艦「あしがら」の佐藤剛艦長は「誠に申し訳ない。隊員の教育を徹底し、再発防止に努めたい」というコメントを出しました。
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