拉致された少年少女15人、見張りが寝ている隙に脱出 ナイジェリア
- 国際
- 2021年6月23日
【AFP=時事】ナイジェリアのイスラム神学校から生徒や教師130人以上が武装勢力に拉致された事件で、人質となっていた15人が、見張りが寝ている隙をついて脱出した。神学校の校長が22日、AFPに明かした。
中部ナイジャ(Niger)州の街テギナ(Tegina)で先月30日、バイクに乗った武装集団約200人がイスラム神学校を襲撃し、児童・生徒136人と教師数人を拉致した。
神学校のアブバカル・ハッサン(Abubakar Alhassan)校長によると、人質のうち15人は19日深夜、隣のザムファラ(Zamfara)州の辺境の村の民家から、見張りが眠っている隙に逃げ出した。ドアを外側から施錠するのも忘れていたため、抜け出せたという。
脱出したのは、7歳の少女を含む少年9人と少女6人で、夜を徹してカドゥナ(Caduna)州のビルニングワリ(Birnin Gwari)地区にたどり着いた。
15人は他の人質と引き離された後、州境を越えてザムファラ州へ連れて行かれ、監禁場所で殴られていたという。ハッサン校長は、「彼らは殴られ、侮辱という形の心理的虐待を受けた」と訴えた。
ハッサン校長はさらに、これまでに脱出した全員が家族と再会したと述べ、残る人質もすぐに解放されることを願っていると語った。
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