藤田平氏 速球派パ投手には阪神・ロハスが有利 代打起用の見極めを
- スポーツ
- 2021年5月25日
25日から2年ぶりに開幕する交流戦。2位・巨人に4・5ゲーム差を付けてリーグ首位を走る矢野阪神だが、過去15年の交流戦通算成績は165勝176敗13分けとパ・リーグ相手に分が悪い。3週間で戦う18試合の成績が、目標である16年ぶりのリーグ優勝を左右するといっても過言ではない。そこで、悲願成就に向けたデイリースポーツ評論家からの提言、記録担当からのワンポイントアドバイスをお届けする。
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阪神は遅れて来日したロハスとアルカンタラがカギを握りそうだ。特にロハスは、速球派でパワーピッチャーが多いパ・リーグ投手に対しサンズより優位な点が多いのではないか。
打線全体で見れば、ポイントはパ主催試合でDHを使えること。ロハスら外国人選手や1軍復帰を目指す大山、経験のある糸井や陽川らをリーグ戦時より有効に起用できる。ここまで攻撃力で勝った試合も多い。大事なのは誰を代打起用するかの見極め。各選手の状態を見ながら、より厚みのある打線を組むことが可能となる。
一方、ドラフト1位の佐藤輝(近大)はパ投手にも対応していけるのではないか。セ球団投手よりスピードがある一方、制球がアバウトなタイプも多く佐藤輝に有利に働く面があるのではないか。
これまでを振り返っても交流戦で好成績だったチームが、最終的にリーグ上位となる傾向がある。1年のシーズンでも一つの節目。この峠を乗り越えればリーグ優勝も現実味が増すだろう。
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