ワクチン接種完了者、屋外で原則マスク不要に 米国が新指針
- 国際
- 2021年4月28日
【AFP=時事】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は27日、新型コロナウイルスのワクチン接種が完了した人は、混雑していない屋外ではマスクを着用しなくてもよいとする新たな指針を発表した。
バイデン氏はホワイトハウス(White House)のノースローン(North Lawn、北庭)で行った国民向け演説で、「米国の皆さんのおかげで、われわれは驚くべき進展を遂げた」と表明。「感染者と死者は減少している。私の就任時点から劇的に減っている」と強調した。
さらに「まだワクチン接種が完了していない人、特に若年層の人やワクチンが必要ないと思っている人は、これが良いきっかけになる」と述べ、早期の接種を呼びかけた。演説を終えると、マスクを着けずにホワイトハウスの建物までの短い距離を歩いて見せた。
米疾病対策センター(CDC)はバイデン氏の演説に先立ち、新指針の詳細を発表。ワクチン接種をすべて完了し、最後の接種から2週間経過した人は、マスクを着けずに外を散歩したり、食事をしたり、少人数で集まったりできるとした。
ただ、コンサートやパレード、大規模なスポーツイベントでは、屋外であってもマスクは必要となる。屋内では、引き続きマスクの着用を推奨。これには映画館のほか、「混雑していない」ショッピングセンターや美術館・博物館も含まれる。
米国ではすでに成人の半数以上が少なくとも1回のワクチン接種を済ませている。一時は希望者が殺到していた接種の件数は減少に転じているが、新規感染者数も減少している。
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