ロヒンギャ難民キャンプで大火災 5人死亡か 2万人避難 バングラ
- 国際
- 2021年3月23日
【AFP=時事】バングラデシュ南東部コックスバザール(Cox’s Bazar)地区にあるロヒンギャ(Rohingya)難民キャンプで大規模な火災があり、5人が死亡した恐れが出ているほか、少なくとも2万人のロヒンギャが避難した。当局が22日、明らかにした。難民キャンプでの火災発生はこの4日で3度目。
約3200ヘクタールにわたり広がる同地区の難民キャンプでは、ロヒンギャ約100万人が狭く劣悪な環境で暮らしている。多くは2017年にミャンマー軍の弾圧から逃れた人々だ。
当局によると、火災は34あるキャンプの一つで起き、別の3キャンプに広がったとみられている。ソーシャルメディアに投稿された動画では、小屋の数々が炎上し、濃い煙が立ち上る様子が捉えられている。現場では、消防隊員や救助隊員ら数百人が消火活動に当たったり、難民を安全な場所に移動させたりした。
コックスバザール当局幹部のマムヌール・ラシッド(Mamunur Rashid)氏はAFPに「大規模な火災だ。火が広がり、少なくとも2万人が避難した」と説明。「一か所で火を消しても、すぐ別の場所に広がる」と述べた。
地元警察当局によれば、火災は深夜に消し止められ、子ども3人と女性2人の計5人が死亡したとの情報がある。当局はAFPに対し、火災が続いていた段階の推定として、難民約7400人が暮らす900余りの仮設小屋が焼失したと明らかにした。
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