田原誠次が現役引退 昨季限りで巨人戦力外 ルーキーイヤーに貴重な中継ぎで日本一
- スポーツ
- 2021年3月9日
昨季限りで巨人を戦力外となっていた田原誠次投手(31)が現役を引退する意向を固めたことが8日、分かった。「(11年の)ドラフト7位で拾ってもらい、222試合にも投げさせてもらいました。球団の方、応援してくれたファンの方、支えてくれた家族には感謝してもしきれません」と思いを口にした。昨オフに戦力構想外となり、現役続行を模索してトライアウトを受けた。「最後になるかもしれないし、ユニホーム姿で投げているところを見せたかった」と客席に家族を招待。その後はNPBの他球団から声はかからず「どこかで区切りをつけないといけないと思っていました」と、この日の決断に至った。 11年に聖心ウルスラ学園から社会人野球を経てドラフト7位で入団。1年目から32試合に登板するなど、貴重な右横手投げの中継ぎとして活躍した。一番の思い出はルーキーイヤーの12年。「リーグ優勝、日本一になれたので」と歓喜の輪の中にいたシーズンをあげた。「ドラフト7位だった僕を、原監督が使ってくれたことでプロ野球人生をスタートすることができました。『きっぷがいい』と評価して頂き、それが自信となって、強気にインコースを攻めていくことができるようになりました」。高橋監督1年目の16年には、自己最多となる64試合に登板。「たくさんの試合を任せてもらえることができて、うれしかったです」と現役時代にチームを率いていた両監督に、あらためて感謝した。 今後については現時点では未定という。「家族と話をしながら、やりたいことを見つけていきたい。野球が好きですし、野球にも携わることができればうれしいですね」。最後の登板を見届けた家族とともに、第2の人生へと向かっていく。
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