ソフトバンクが前カブスの大型右腕レイ獲得へ 昨季ダルと同僚、ムーアの残留交渉難航で白羽の矢
- スポーツ
- 2021年1月7日
福岡ソフトバンクが今シーズンの新外国人として、米大リーグ、カブスを自由契約となったコリン・レイ投手(30)の獲得に動いていることが6日、分かった。昨シーズンはダルビッシュの同僚として、先発2試合を含む9試合に登板。身長196センチで150キロ超の速球と多彩な変化球を持つ長身右腕だ。昨年は3年ぶりのリーグ優勝と4年連続の日本一を達成したチームは、さらなる連覇へ戦力整備に余念なく動いていく。
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今季パ・リーグの連覇と5年連続の日本シリーズ制覇を目指す工藤ホークスが、新たな戦力として身長196センチのレイに白羽の矢を立て獲得へ動いている。昨季はダルビッシュの同僚としてカブスでプレー。先発での2試合を含む9試合に登板し、1勝1敗、防御率5・79だった。150キロ超の真っすぐを軸に、カーブやカットボール、ツーシームにスプリットと多彩な変化球も操る右腕だ。
米大リーグのカブスもレイが日本でのプレーを希望したため、自由契約にしたと5日に球団公式サイトで発表した。パドレスやマーリンズにも所属経験があり、メジャー通算では35試合で8勝8敗、防御率4・79。これまでは主に先発を務めており、2019年には3Aで14勝を挙げている。
昨季は12球団で唯一2点台となる、チーム防御率2・92をマークした最強投手陣にとって大きな補強となる。11勝で最多勝などに輝いたエースの千賀を筆頭に、同じく最多勝の石川、昨季初の開幕投手を務めるなどして9勝を挙げた東浜、ベテランの和田らは健在ながら、今季に向けては一抹の不安もあるからだ。
リーグ制覇に貢献し、日本シリーズ4連覇の大きな力となったムーアの残留交渉が難航。加入1年目で13試合6勝3敗、防御率2・65の成績を挙げ、巨人との日本シリーズでも圧巻の内容を披露した左腕は、バンデンハークとともにチームを離れる可能性が高い。
シーズンも迫るだけに、大きな戦力ダウンを避けたい球団は対策を進めており、獲得が決定的なキューバ人右腕のロドリゲスに加え、新たな戦力を調査。バンデンハークと同じ長身右腕で、ムーアと同じようにメジャーの経験もあるレイの獲得に動いた。
ただレイの獲得が実現した場合でも、来日時期については不透明だ。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大のため政府は昨年末から、全世界からの外国人の新規入国を今年1月末まで停止している。さらに7日にも東京都と神奈川県、千葉県、埼玉県の1都3県に緊急事態宣言が発令される予定だけに、新規入国の停止時期も延長される恐れがある。
不透明な要素はあるものの、新たなシーズンでの「V5」を見据え、工藤ホークスは準備を抜かりなく進めていく。
西日本スポーツより転用
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