【ジャパンC】コントレイル、初黒星の2着 矢作調教師「リベンジできないのがすごく悔しい」
- スポーツ
- 2020年11月30日
© スポーツ報知/報知新聞社 ルメールは有終の美を飾ったアーモンドアイ(中央)の背中で投げキッス
◆第40回ジャパンC・G1(11月29日、東京競馬場・芝2400メートル=良)
3冠馬3頭が史上初めて対決した世紀の一戦は、最強女王のアーモンドアイに軍配が上がった。2着に終わり8戦目にして初めて土をつけられた今年の3冠馬コントレイルは、矢作調教師が「リベンジできないのがすごく悔しい」と、無念がにじむ言葉を口にした。
7戦無敗の3冠牡馬コントレイルは、直線で大外から猛追。上がり最速34秒3の脚を繰り出してアーモンドアイに迫ったが、最後はそのしっぽに頭が届く寸前でゴールイン。「いい脚を使ってくれていたけど、最後は苦しくなっていました。左にもたれて走ってました」と福永。壁は厚かった。
道中は9番手を追走。福永は欲を言えばもう1列前、デアリングタクトのポジション(7番手)で運びたかったという。4角手前から外を回して勢いに乗って上がっていったが、最後の一頭だけとらえきれなかった。
「アーモンドアイは強かったですね」と福永が言えば、矢作調教師も「リベンジできないのがすごく悔しい」と無念さをにじませた。8戦目にして初黒星。同じ無敗3冠馬である父ディープインパクトも、無敗のまま古馬と初めて対決した有馬記念で2着に敗れていた。トレーナーは「今日のところは、これで肩の荷が下りた。負けていないというプレッシャーは本当にきつい」と本音も漏らした。
今後は適性がある2000メートルあたりのレースを中心に戦っていくことを明言。当面は大阪杯・G1(21年4月4日、阪神・芝2000メートル)が目標となる。「冬場の休養でもう一段階(レベルを)上げないと」と矢作師。最初で最後となった現役最強馬との対決を糧に、さらなる強さを備える。
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