V6坂本 米演劇界席巻の超話題作「Oslo」主演 オスロ合意導いた学者に「『忍耐と信頼』重み感じる」
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- 2020年11月14日
アイドルグループ「V6」の坂本昌行(49)が舞台「Oslo(オスロ)」(上村聡史演出)に主演することが決定した。来年2月6~23日の東京・新国立劇場 中劇場を皮切りに宮城、兵庫、福岡でも公演を行い、3月20、21日には名古屋・日本特殊陶業市民会館ビレッジホールのステージに立つ。
同作は、2017年のトニー賞演劇作品賞をはじめ、オビー賞、ドラマ・デスク賞など数々の演劇賞を総なめにし、米演劇界を席巻した話題作。ロンドンでも上演され、満を持して日本初演を迎える。
1993年9月、イスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)が初めて和平交渉に合意した「オスロ合意」。民間人の立場から、この歴史的な合意の成立に導いた一人の男と、彼の熱意に突き動かされた人々の5カ月を描いた人間ドラマだ。
坂本が演じるノルウェーの社会学者テリエ・ラーシェンは、外交官の妻のカイロ赴任に伴って中東各地を旅して回っていたある日、2人の少年がにらみ合って武器を手にしている光景を見かける。憎しみにあふれる瞳の奥に抱えているのは、2人とも同じ「恐怖」なのだと見抜いたテリエは、「中東に和平を。少年同士がこんなことをしないで済むところへ」とアクションを起こすことを決意する。
坂本は「ちょうど僕がニューヨークに行っていたときに上演されていたのがこの『Oslo(オスロ)』で、とても話題になっていたのを覚えています」と述懐した上で「当時の新聞記事に『忍耐と信頼』とありました。僕らも良く使う言葉だけれど、実際に経験された方から出る、重みを感じます。人が動くことで国をも動かす大きな話ですが、その人物の根底にある、軸にあるものを表現できたらと思います」と意気込みを語った。
【妻役には安蘭けい「坂本さんとご一緒、心強い」】
ノルウェーの外交官でテリエの妻モナ・ユール役には安蘭けい(50)を起用。テリエに協力するモナの上司の外務副大臣のヤン・エゲランをA.B.C―Zの河合郁人(33)、イスラエル側の代表となる外務省事務局長ウリ・サヴィールを福士誠治(37)が演じる。
河合は「坂本さんという舞台界において一流の先輩とご一緒できるのも心強いです。これまでミュージカルや舞台で沢山経験されたお話を聞かせていただき、近くで勉強したいと思います」とあこがれの大先輩との初共演を心待ちにしている。
坂本も「同じステージに立ったら、当たり前のことですが先輩後輩は関係なく、一役者として向き合いたいので、自由にやってほしいですね」と懐の深さをにじませた。
中日スポーツより転用
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