白鵬「けがは増えてしまう、もう少し分かって」 横審苦言に「反論」 合同稽古
- スポーツ
- 2020年10月17日

新大関の正代(右)に胸を出す白鵬=東京都墨田区の相撲教習所で2020年10月16日
大相撲11月場所(11月8日初日・両国国技館)に向けて、出稽古(でげいこ)の希望者を対象にした合同稽古が16日、東京都墨田区の両国国技館内にある相撲教習所で始まった。初日は横綱・白鵬や、秋場所後に昇進した正代、貴景勝の両大関ら9人の関取を含む19人の力士が参加した。
8月に右膝を手術し、秋場所を全休した白鵬は「(合同稽古に)行けるかどうか、体と相談していた。間に合ったという感じ」と、入念にすり足などの基礎運動をした後、十両の勢を相手に踏み込みの確認を行った。ぶつかり稽古では新大関・正代に胸を出し、「勢いがあるから、こっちも勢いをもらわないと」と笑った。
秋場所後の横綱審議委員会では休場が多いことに厳しい意見が出たが、白鵬は「長年やってきて、どうしてもけがが増えてしまう。(土俵に)帰ってきた時は結果を出している。もう少し分かってもらいたい」と話した。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3月の春場所後から出稽古が禁止されていた。力士たちにとっても、ほかの部屋の力士と稽古するのは約7カ月ぶり。正代は貴景勝との10番を含めて14番取り、「部屋の稽古と違った緊張感もあり、いい刺激になる」。
日本相撲協会は5日から2週間、出稽古を解禁したが、感染防止のため力士は一つの部屋にしか行けず、出稽古先の力士もPCR検査を受ける必要があるなど制約が多いこともあり、動きは見られなかった。そのため、協会は代わりに教習所での合同稽古を設定した。
最近では本場所後、巡業がない時は軽めの調整で終え、番付発表後から出稽古などで本格的に励む傾向にあるが、合同稽古を監督した花籠教習所長(元関脇・太寿山)は「稽古の方法が変わった。番付発表が終わったら部屋で体を作っていく、新しい形だ」とコロナ禍での角界の変化を強調した。
一言コメント
いつまでも待てないからね。
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