“飲む点滴” 健康維持の強い味方「甘酒」 腸内細菌活性化で免疫力アップ 福岡県
- 福岡グルメ
- 2020年9月10日
テレビ西日本
猛暑だった2020年の夏。
この時期、夏の疲れがどっと出ている人も多いのではないでしょうか?
そうした中、疲労回復のため古くから親しまれ「飲む点滴」とも言われる甘酒が注目を浴びています。 猛暑に長雨、コロナ対策に悩まされた2020年の夏。
例年よりも夏の疲れがとれずバテ気味、という方も多いのではないでしょうか? そこでオススメなのが「甘酒」! 実は「甘酒」は夏の季語。
中でもお米を発酵させた「米こうじ」の甘酒は、江戸時代には暑さを乗り切る飲み物として、夏に飲まれていたそうです。
豊前市にあるこちらの老舗醤油店。 米こうじを使った甘酒も販売しています。
コロナ禍の巣ごもり需要もあり、甘酒のネット販売の売り上げが2019年の倍に増えているこの店。
定番の味をいただいてみると…。
◆リポーター
「砂糖が入っていないのにすごく甘いです。お米の自然な甘さで、後味がさっぱりです」 また店では、この甘酒を時代に合わせてアレンジした商品を売り出しています。 色とりどりの甘酒。
「博多あまおう」や「八女抹茶」など県内の特産品とあわせたもので、全部で13種類あります。 甘酒のもとになる「米こうじ」は蒸したお米にこうじ菌をふりかけ、3日間かけて作ります。
こうじ菌が米の「でんぷん」を分解し、糖にすることで、甘さのある栄養価の高いこうじになります。
出来上がった米こうじがこちら! 肉眼でもふわっとした菌糸が見えます。
これにお湯を入れて保温すると、優しい甘さの甘酒になります。
◆浦野醤油醸造元若女将・浦野敦子さん
「こうじの甘酒だとアルコール臭さ、独特の香りはない。こうじ由来の優しい甘さが楽しめるので、たくさんの方に飲んでいただきたいと思っています」
ではなぜ甘酒が夏バテにいいのか、医師に聞くと…。
◆小倉記念病院・大渕美帆子医師
「夏バテに効果があると言われているビタミンですね。特にビタミンBが多く含まれているので」 「飲む点滴」とも言われる甘酒。
疲労回復に役立つビタミンB、そしてすぐにエネルギーになるブドウ糖など多くの栄養成分が含まれています。
さらにコロナ対策にもなる免疫力アップも期待できると言います。
◆大渕医師
「米こうじには、ちゃんとした糖が含まれているので、腸内細菌を活性化させるという意味では(免疫力アップに)効果があって、腸内細菌が活性化すれば免疫力もアップするので」 また甘酒は飲むだけでなく、さまざまな料理にアレンジすることも出来ます。
◆自然食工房「めぐみ」堀川一恵さん
「豆乳と甘酒を使ったジェラートを作っていきたいと思います」 材料は甘酒と豆乳、レモン果汁に白ごま油と塩少々、それにお好みのフルーツを用意します。
◆堀川さん
「まず甘酒ですね、甘酒入れていきます~」 甘酒、豆乳をミキサーに入れて混ぜ、酸味とコクを出すためレモン果汁、白ごま油を入れます。
ポイントはここで塩をひとつまみ入れること。 ジェラートの味がひきしまります。 あとはフルーツを入れて1分間かくはんしたら、型に流し込み、時々かき混ぜながら冷やせば完成です。
◆堀川さん
「加熱していないので、甘酒の中の乳酸菌とかもそのまま生きた状態で入ったデザートになります。(甘酒を)ぜひどんどん取り入れていただきたいと思います」 暑さやコロナ対策で疲れた体を、甘酒で元気に! 健康維持の強い味方になってくれそうです。
一言コメント
ついつい飲みすぎそうだ。
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