「いきなり! ステーキ」NY撤退 本場で苦戦、コロナ追い打ち
- 企業・経済
- 2020年7月4日
「いきなり!ステーキ」海外1号店の開店記念式典でテープカットするペッパーフードサービスの一瀬邦夫社長(中央)=2017年2月23日、米ニューヨーク・マンハッタン
【ニューヨーク時事】ステーキ店チェーン「いきなり! ステーキ」などを運営するペッパーフードサービスが、現在4店舗を展開する米ニューヨークからの撤退を決めたことが2日、分かった。
立ち食いなど日本で成功した斬新なスタイルでステーキの本場に挑んだが、客足が伸びずに苦戦。新型コロナウイルス感染拡大による営業停止も追い打ちとなった。
「いきなり!」は2017年、ニューヨークに海外1号店をオープン。中心部マンハッタンで店舗を一気に11店まで増やした。18年には米国での知名度向上などを狙い、日本の外食チェーンとして初めてナスダック市場に株式を上場した。
しかし「高級ステーキ店の半額以下」(一瀬邦夫社長)でも客足は低迷。椅子の設置など現地に合わせた取り組みも奏功しなかった。昨年には全11店中7店を閉鎖し、残る4店のうち2店も別業態の「ペッパーランチ」に転換。ナスダックへの上場も廃止した。
関係者によると、規模を縮小して反転攻勢を図ったが、新型コロナの影響で今年3月に全店舗の休業に追い込まれたことがさらなる打撃となった。従業員を一時解雇したものの、家賃負担などが重く、資金繰りが悪化していたとされる。
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