県内9割の開業医が「受診控え」で外来減
- 企業・経済
- 2020年6月9日
福岡県保険医協会 アンケート公表
「新型コロナウイルス」の感染拡大に伴い、「受診控え」などを理由に福岡県内の病院や診療所のおよそ9割で外来患者が減っていることがわかりました。 福岡県保険医協会は4月末から5月中旬にかけ県内の開業医およそ2000人を対象に新型コロナに関する緊急アンケートを実施しました。 このアンケートで、2月から4月の外来患者数が去年の同じ時期に比べて3割以上減ったと答えた病院や診療所は、全体のおよそ35%に上ることが明らかになりました。 診療科別にみると、小児科や耳鼻科の患者数は特に減少し、「外来患者は半減以上」と答えた小児科は3軒に1軒を超えています。協会によりますと、「受診控え」の傾向は5月中旬以降、更に強まっているということで重大な病気の見落としになる前に積極的に受診してほしいと呼び掛けています。 また、このアンケートでは病院や診療所に対する風評被害の実態も明らかになりました。 新型コロナウイルスに関連して、自身や知り合いの医療機関で風評被害があったかという質問に対し、2割近い(18%)開業医が「ある」と回答しました。協会によりますと風評被害は、発熱した患者を診察する医療機関に集中しているということです。 具体的には、医療スタッフが根拠の無い偏見にもとづく暴言で体調を崩したり、自動車教習所への立入りを禁止されたケースなどの事例が寄せられました。他にも、スタッフの子どもが、保育所や学童保育で預かりを拒否されたり、隔離されたという回答は複数寄せられているということです。
一言コメント
そんなに減っているとは思わなかった。
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