バンクシー、黒人差別を批判 新作は「燃える星条旗」
- 国際
- 2020年6月8日
バンクシーの新作(バンクシーの公式インスタグラムより)(一部画像処理)
【ロンドン時事】米国で白人警官による黒人暴行死事件への抗議デモが続く中、正体不明の路上芸術家バンクシーは6日、黒人差別を痛烈に批判する新作を発表した。 バンクシーは公式インスタグラムで「白人の問題だ」として、差別する側が問題の解消に取り組むべきだと訴えるメッセージも掲載した。 新作に描かれているのは、亡くなった黒人男性ジョージ・フロイドさんをモデルにしたとみられる黒く塗りつぶされた人物の遺影。その横に置かれた追悼のろうそくの火が、遺影の上に掲げられた星条旗に燃え移っている。 メッセージでは、今回の問題について「最初は口を閉ざし、黒人の声に耳を傾けるべきだと考えた」が、「これは彼らの問題ではない。私のものだ」と思い直したことを紹介した。 その上で、「有色人種は制度に見捨てられている。白人の制度だ。壊れた水道管がアパートの階下に住む人々の部屋を水浸しにするように。この欠陥制度は彼らの生活を不幸にしているが、それを直すのは彼らの仕事ではない」と指摘。「これは白人の問題だ。白人が直さないなら、誰かが上階にやって来てドアを蹴破る必要があるだろう」と警鐘を鳴らした。 バンクシーは英国在住とされる。ロンドン中心部では6日、黒人差別反対の大規模なデモが行われた。
一言コメント
抗議デモもさらに拡大しそうだ。
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