「感染は怖いが沖縄は大丈夫かなと」 観光地や商業施設 ガラリ変わった客層 新型コロナの影響で
- 政治・経済
- 2020年3月9日
「新型コロナウイルスの流行以降、客層ががらっと変わった」という沖縄県豊見城市の瀬長島ウミカジテラス。普段は大型バスやレンタカーが並び多くの観光客でにぎわうが、2月中旬ごろから外国人団体客が激減。一方で今月に入って地元客が増加傾向だといい、7日も家族連れやカップルらでにぎわっていた。
与那原町から訪れた40代の夫婦は「ここ数日は外出を控えていた。開けている場所ならいいと思い来たが、風が気持ちいい」と久々の外出を楽しんだ。
ウミカジテラスを運営する一般社団法人瀬長島ツーリズム協会の職員は「先行きが見えないが、訪れた人に安心して過ごしてもらうため除菌やまめな換気を徹底して淡々と営業するしかない」と話した。
北谷町美浜のアメリカンビレッジでは、観光客よりも米兵や県内学生の姿が目立った。客の半分が中国人観光客だというラーメン店では、ここ2週間、混雑時に空席待ちの客が名前を書き入れるリストの出番がないという。男性店主(33)は「お客さんは建築作業員の日本人か米国人。開店3年で初めて」と戸惑う。
福岡県から妻(25)と3泊4日の沖縄旅行に来た男性(32)は「飛行機もホテルも予約済みだったからそのまま来たけど、会社の人に『コロナもらってこないでよ』とくぎを刺された」と渋い表情で話した。
いつもは多くの客であふれる石垣市内の商店街ユーグレナモールでは、アジアからのクルーズ船や香港便運休の影響で外国人客がいなくなり、大学生とみられる若者の姿が目立った。
竹富島に向かうため、商店街近くの石垣港離島ターミナルにいた東京の大学生カップルは「感染は怖いが沖縄は大丈夫かなと思った。島は人が密集しているわけでもない」と過度な自粛ムードとは距離を置き、旅を楽しんでいた。
(写図説明)人通りが普段より少ないアメリカンビレッジ=7日、北谷町美浜
一言コメント
まったくガラガラということでもなさそうだ。
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