新型ウイルス、中国で「ピーク」到達も世界的流行の恐れ WHO
- 国際
- 2020年2月25日
【AFP=時事】世界保健機関(WHO)は24日、中国で新型コロナウイルスによる感染症の流行が「ピークに達した」との見解を示した。一方、同国外での感染者急増に「深い懸念」を表明し、各国に対しパンデミック(世界的な大流行)に備えるよう呼び掛けた。
WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長はスイスのジュネーブで記者会見し、中国での感染拡大は1月23日~2月2日の期間にピークに達し、それ以後の新規感染は「着実に減少している」と表明。さらに「このウイルスは封じ込めが可能」との見解を示し、流行の中心地とその周辺地域で前例のない封鎖や検疫措置を取ることで感染拡大の阻止に貢献したとして、中国を称賛した。
新型コロナウイルス感染症「COVID-19」は現在も拡散を続けており、24日にはアフガニスタン、バーレーン、イラク、クウェート、そしてオマーンの5か国が自国初の感染者確認を発表した。
またイランでは同日、新たに4人が死亡し、国内の死者数は中国以外で最多の計12人となった。だがイラン労働通信(ILNA)は多数の感染者が出ている聖地コム(Qom)の地元議員の話として同市で50人が死亡したと報じており、事態は公式発表よりも深刻との懸念も出ている。
イラン政府はこの報道を否定し、透明性確保を誓約。ただ、イランの公式感染者数は64人と比較的少なく、公式発表が正しければ致死率は非常に高いことになる。一方、中国国内では約7万7000人が感染し、うち2592人が死亡している。【翻訳編集】 AFPBB News
一言コメント
世界中に広まってしまった…
コメントする