台風19号、12日は840便超欠航で15.5万人影響 ANAは羽田・成田国内全便、欧米便も
- 政治・経済
- 2019年10月11日
大型で猛烈な強さの台風19号が東日本に上陸する可能性が出てきたことから、全日本空輸(ANA/NH)は10日、上陸のおそれがある12日に羽田と成田両空港を発着する国内線全便と国際線の一部を含む計434便が欠航すると発表した。日本航空(JAL/JL、9201)も、12日は羽田や伊丹発着の国内線と成田発着を中心とする国際線を合わせて412便の欠航を決めた。大手2社だけで840便以上の欠航が決定し、12日の影響者数は約15万5000人にのぼる。
気象庁によると、台風19号は10日午後6時の時点で東京都父島の南西約390キロを時速20キロの速さで北北西へ進んでいる。中心気圧は915ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は55メートル、最大瞬間風速は75メートルで、中心から240キロ以内は風速25メートル以上の暴風域となっている。
12日午後3時には、中心気圧940ヘクトパスカルで、静岡県御前崎の南南西約200キロに達する見込み。紀伊半島から東日本にかなり接近または上陸し、その後は東日本から東北地方を進むおそれがあるとして、警戒を呼びかけている。
ANAでは、11日は独デュッセルドルフ発成田行きNH210便と、豪パース発成田行きNH882便の国際線2便の欠航が決定。台風が東日本に上陸する可能性がある12日は、国内線は羽田と成田発着全便を含む406便と、国際線が羽田-ロンドン線、パリ線、ロサンゼルス線、シドニー線、台北線、成田-ロサンゼルス線、パース線、プノンペン線など欧米路線を含む28便の計434便が欠航する。12日の影響者数は、国内線が約7万6100人、国際線が約4900人で、あわせて約8万1000人にのぼる。
JALでは、11日は成田発伊丹行きJL3009便と中部行きJL3087便の国内線2便の欠航が決定。12日は、羽田と成田、伊丹、関西空港、中部発着を中心とする国内線377便と、成田発シンガポール行きJL711便などアジア路線を中心に国際線35便の計412便が欠航する。12日の影響者数は、国内線が約6万8500人、国際線が約5500人で、あわせて約7万4000人に達した。
13日は、JALが伊丹発成田行きJL3004便と中部発成田行きJL3082便の国内線2便の欠航を決めている。
スカイマーク(SKY/BC)などそのほかの航空会社では、欠航便の決定は11日になる見通しで、各社では最新情報をウェブサイトなどで確認するよう、呼びかけている。
一言コメント
移動するなら今日中にしたほうが良さそうだ。
コメントする