マカオなどでIR展開するメルコが日本でのIR実現に向けて「横浜ファースト」戦略発表…大阪府市に事業構想公募への参加中止を伝達
- 政治・経済
- 2019年9月19日
マカオをはじめ、アジアでカジノIR(統合型リゾート)施設を展開するメルコリゾーツ&エンターテインメント社は9月18日、日本におけるIR開発候補地として、横浜市に注力していくと発表した。
同社発出のプレスリリースによれば、「同社は長年にわたり、日本初のIR施設の建設地として横浜が相応しいと考え、活動してきた」とし、「利便性の高い立地、充実した通信システム、活気、そして開拓精神を備えた横浜市は、まさにプレミアムな海外観光客を対象とした大型開発の理想的な候補地だと考えている」とのこと。また、「横浜F・マリノスとの長期パートナーシップ契約を結んだほか、昨年より横浜市内で行われた様々な地域イベントを通して、横浜市とともに発展したいという意思を表明してきた」という。さらに、「横浜に対する強く長期的なコミットメントを示すため、同市におけるIR計画の策定に注力する専任チームを拡大しており、横浜オフィスをみなとみらい地区に近く開設予定」とした。
なお、今回の発表を行うにあたり、同社は大阪府市に対して「事業構想公募への参加」を中止することを伝達したとのこと。
同社のローレンス・ホー会長兼最高経営責任者はプレスリリースの中で、「『横浜ファースト』とは、優れた専門家と人材で構成する素晴らしいチームが、世界でも類を見ない最高のIRを横浜市に実現するために力を結集する計画です。このチームには、横浜の未来に貢献し、同市が国際的な観光地としてさらに発展していくことに寄与する活動を行うための十分な準備ができております。そしてメルコは横浜市およびその地域一帯にふさわしいパートナーとなるべく努力してまいります。」とコメント。
大阪府市に対しても、「これまで思慮深く対応してくださり、建設的に対話させていただいた大阪府市に感謝の意を表したいと思います。大阪市の夢洲におけるIR建設に向けた取り組みについて、これまで大阪府市とともに重ねてきたプロフェッショナルで協力的な話し合いに、個人的にも大変感謝しています。」と述べた。
IR運営会社の動向にも注目だ。
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