将棋の里見女流名人が初代清麗に 史上初の女流6冠に輝く
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- 2019年9月8日
将棋の第1期ヒューリック杯清麗戦5番勝負第3局が7日、金沢市内で行われ、後手の里見香奈女流名人(27)=女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花=が甲斐智美女流五段(36)に勝ち、初の清麗を獲得。自らの記録を更新する史上初の女流6冠に輝いた。
清麗戦は今期新設された女流棋戦。初代清麗となった里見は残る女王(マイナビ女子オープン)を奪取すると、史上初の女流7冠制覇を達成することになる。
里見は1992年、島根県出雲市生まれ。振り飛車党で「出雲のイナズマ」の異名がある。6歳で将棋を始め、12歳当時の2004年に女流棋士になった。
08年の倉敷藤花戦で初タイトルを獲得後、女流棋界を席巻する。タイトル戦登場43回で歴代2位となる通算36期のタイトルを重ねており、クイーン名人、クイーン王位、クイーン王将、クイーンと4つの永世称号も保持する。
11年からは女流棋士としての活動と並行して、性別を問わない「棋士」の養成機関「奨励会」に在籍。女性初の三段まで昇段を果たすが、昨年3月に年齢制限のため退会した。
奨励会退会後は、女流枠のある公式戦(いわゆる男性棋戦)で高勝率を残しており、棋士編入試験の受験資格獲得も目前に迫っている。
将棋界では1996年に羽生善治現九段(48=当時25)が全7冠制覇(現在は全8冠)、同年に清水市代現女流六段(50=当時27)が全4冠制覇(現在は全7冠)を達成している。
一言コメント
圧倒的な強さだ。
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