被害を撮り逃さない! 福岡でも“ドラレコ”の需要倍増 最新の売れ筋は? 常磐道“あおり運転”事件うけ
- 政治・経済
- 2019年8月21日
ドライバーへの傷害容疑で男が逮捕されるなど、後を絶たない「あおり運転」。
相次ぐ悪質な事件を受けて、需要が高まっているのが“ドライブレコーダー”です。
進化する機能や特徴など、最新事情を取材しました。
茨城県の常磐自動車道で、あおり運転の末に男性を殴ってケガをさせた疑いで逮捕され、20日朝、送検された宮崎文夫容疑者(43)。
調べに対し「前を走る車に妨害されたと思った」などと供述し、「危険な運転をしたつもりはない」という趣旨の話をしていることが、新たにわかりました。
今回、逮捕の決め手になったのは暴行の瞬間を捉えたドライブレコーダー。
福岡県大野城市のカー用品店では、事件を受けて、購入者が2倍に増えました。
【購入を検討中】
「あの(常磐道の)事件がきっかけですよね。
以前も死亡事故とかあったじゃないですか。
やっぱり付けといた方がいいのかなと、ああいうやからがいたらですね」
あおり運転が大きく報じられる度に、売れ行きが伸びるドライブレコーダー。
相手に暴行を受けるという衝撃的な事件を受けて、今回は売れ筋が少し変わったといいます。
【スーパーオートバックス 大野城御笠川店 梅田幸治朗さん】
「(以前は)前後カメラが多かったが、最近多いのは360度車内が撮れるタイプ」
これまで主流だったのは、車の前後を録画するタイプ。
あおり運転の様子をくまなく捉えられるために人気でした。
ところがこのタイプは、運転席や助手席など車の側面に若干の死角が生じてしまいます。
このため、今回のようにドライバーが被害を受けるケースも、撮り逃すことのない360度全方位型の商品が売れているということです。
【スーパーオートバックス 大野城御笠川店 梅田幸治朗さん】
「事故は正直いろんなパターンがあるので、前後もあった方がいいし、360度もあった方が良いし、そこは(購入時に)選んでいただければ」
福岡県筑紫野市に住む古賀さんも、今回の事件を受けて購入に踏み切った1人です。
【購入を検討中 古賀鉄哉さん】
「きょう購入しようと思って来ています。
ああいうのに巻き込まれたくないですね。
ただ、割と値段が高いので検討しています」
それぞれの商品の特性について説明を受けた結果、今回の事件のように暴行に発展するケースはまれだと判断し、車の前後を撮影するタイプを購入しました。
設置費用を含めて約5万円と、決して安くはない買い物です。
【ドラレコを購入した 古賀鉄哉さん】
「(ドラレコ装着で)安心感はあります。
“自己防衛”をしなくちゃですよね。
どういう人がいるかわからない」
誰もが巻き込まれる可能性がある、悪質な「あおり運転」。
被害の動かぬ証拠を記録するドライブレコーダーの需要は、さらに拡大しそうです。
一言コメント
だんだん必需品になってきた。
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