キリン対サントリー 紅茶市場で激突 日中ワーカーを狙う
- 企業・経済
- 2019年3月15日
今春、サントリー食品インターナショナル「クラフトボス」と、シェア首位のキリンビバレッジ「午後の紅茶」の飲料2大ブランドがペットボトル紅茶市場で激突する。月内に両ブランドのペットボトル紅茶新商品が相次ぎ登場。両社とも、職場でペットボトル飲料を少しずつ長く飲む“ちびだら飲み”需要を取り込む作戦だ。
ペットボトルコーヒーでちびだら飲みを実現させ、新ジャンルを開拓したクラフトボス。19日に発売する「クラフトボスTEA(ティー)ノンシュガー」は紅茶の渋味を抑えて華やかな香りを引き出し、コーヒーが苦手な人や無糖飲料からの切り替えを狙う。
14日の新CM発表会で、クラフトボスTEAの第2弾として年内にミルクティーを投入すると発表。ブランド担当者は「紅茶にミルクを入れる人は一定層いる。ミルクティーは強い競合もあり簡単ではないがやりきりたい」と話す。
一方、迎え撃つのは市場シェア5割超を握る午後の紅茶。ペットボトル紅茶市場を開拓した先駆者だが、若年層からは強い甘味で圧倒的な支持を得る一方、大人の取り込みが課題だ。
26日発売の「午後の紅茶 ザ・マイスターズ ミルクティー」は茶葉を増やし甘さを抑えた。美容意識が高まり、甘さを敬遠し始める20代後半~30代の働く女性を狙う。加えて、既存品の「午後の紅茶 おいしい無糖」は30代後半以降の無糖飲料を好む男女をターゲットにした。大人向けの午後の紅茶をそろえた格好だ。
一言コメント
今度はどちらに軍配が上がるか楽しみだ。
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