「暴言問題の判断仰ぐ」前市長の泉氏が立候補意向 明石市長選10日告示
- 政治・経済
- 2019年3月6日
市職員への暴言問題で辞職した兵庫県前明石市長の泉房穂氏(55)が、同市長選(10日告示、17日投開票)に出直し立候補する意向を固めたことが5日、分かった。泉氏は神戸新聞の取材に対し、市民団体が立候補を求める約5千人分の署名を集めたことについて「政治家として必要としてくれる市民の期待に応えたい。暴言問題は有権者の判断を仰ぎたい」と述べた。
関係者によると、近く支援者向けの集会を開き、立候補の方針を表明するとみられる。泉氏は「家族の意向を踏まえて最終的に判断し、集会で説明したい」と話した。
泉氏は明石駅南東の道路拡幅工事を巡り、立ち退き交渉が遅れていた建物について、市幹部に「火つけて捕まってこい」などと暴言を浴びせた責任を取り、2月2日付で辞職した。会見では「処分以外のことは何も考えられない」と説明。その後も立候補への言及は避けていた。
署名活動は市内の主婦を中心とした団体が実施し、約1カ月間で市内外の計約3700人分を集めた。福祉関係などの団体が集めた約1300人分も含め、3日に泉氏の後援会幹部に提出した。
泉氏は明石市出身。東京大学教育学部を卒業後、NHK職員や弁護士などを経て、衆議院議員に。市長選には2011年に初当選し、辞職するまで7年9カ月間務めた。
同市長選には、元兵庫県議で共産新人の新町美千代氏(71)、前加西市長で無所属新人の中川暢三氏(63)、同県議で元明石市長の無所属北口寛人氏(53)が立候補を表明している。
一言コメント
市民の審判やいかに…
コメントする