森保ジャパン、アジア杯決勝はカタールと激突!開催国UAEに4発快勝で初のファイナル進出
- スポーツ
- 2019年1月30日
アジアカップ2019は29日に準決勝が行われ、カタール代表がUAE代表を4-0で下し、初の決勝進出を決めた。この結果、2大会ぶり5度目の優勝を目指す日本代表は、2月1日のファイナルでカタールと対戦する。
準々決勝で韓国との死闘を制し、初のベスト4入りを決めたカタール。5試合で7ゴールを決め、得点ランクトップに立つアルモエズ・アリを筆頭とした迫力のある攻撃に加えて、準決勝までの5試合で未だ無失点と鉄壁の守備を誇る。スペイン出身のフェリックス・サンチェス監督の下、2022年の自国開催W杯に向けた強化を推し進めている。
対するUAEは、大会の開催国であり、国民の大きな期待を背負って今大会に臨んでいる。日本にとっても縁深いアルベルト・ザッケローニ氏が指揮官を務めており、準々決勝では前回王者のオーストラリアを退けて2大会ぶりの4強へ駒を進めた。絶対的司令塔のオマル・アブドゥッラフマーンが大会前に負傷する厳しいチーム事情だが、組織力を持って準決勝まで勝ち進んできた。
試合会場のムハンマド・ビンザイード・スタジアムは、UAEの応援団一色に染まるなか、前半から主導権を握ったのは、完全アウェイのカタールだった。22分、自陣でボールを奪うと、得意の高速カウンターが発動。右サイドからブアレム・フーヒが突破すると、相手DFを抜かずにそのまま右足シュート。完璧なコースを突いた一撃がゴールに突き刺さり、カタールが先制に成功した。攻撃時に前線に走り込んでいたのはたった2人と、人数をかけない攻撃で効率よく先手を取った。
さらにカタールは37分、左サイドで受けたアルモエズ・アリがカットインしてシュート。これが右ポストに当たりながらもゴールに吸い込まれ、カタールが前半だけで2得点を獲得した。アルモエズ・アリは大会8ゴール目となった。
後半に入ると、2点を追うUAEが反撃に出る。52分、アリ・マブフートがドライブ気味のシュートを放つ。しかし、これはカタールGKサード・アルシーブのスーパーセーブに阻まれた。
畳み掛けるUAEは72分、右サイドのクロスに途中出場のアフメド・ハリルが頭で合わせたが、これもカタールの守護神サード・アルシーブが必死のセーブ。得点を許さない。
するとカタールは80分、ハサン・アルハイドスがGKとの1対1を迎えると、冷静にループシュートを決めて試合を決定づけた。さらに終了間際にもダメ押しゴールを加点。
試合はそのまま終了。カタールが開催国UAEを4-0で下し、初の決勝進出を決めた。なお、この一戦には日本代表の森保一監督も視察している。
日本とカタールは過去8度対戦し、2勝4分2敗と互角の成績。最後に対戦したのは8年前のアジアカップまで遡る。準々決勝で対戦し、吉田麻也が退場となる苦しい展開も、香川真司が2ゴールの活躍。日本が3-2と逆転勝ちを収めた。
日本はその11年大会でアジアカップ4度目の優勝を成し遂げた。カタールは今大会、サウジアラビアやイラク、そして韓国といった難敵を次々と粉砕。8年ぶりの再戦は、アジアの覇権を争う重要な一戦となった。
■試合結果
カタール 4-0 UAE
■得点者
カタール:ブアレム・フーヒ(22分)アルモエズ・アリ(37分)ハサン・アルハイドス(80分)ハミド・イスマイル(90+3分)
UAE:なし
一言コメント
油断ならない相手だ。
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