JR九州の駅無人化、大規模減便 「反対」署名7万超す
- 政治・経済
- 2018年9月21日
JR九州に駅無人化や大規模な減便の見直しを求めるため、県内の障害のある人や支援者らでつくる「だれもが安心して暮らせる大分県をつくる会」などが集めている署名が7万筆を超えた。「反対の声は予想以上の多さ」と関係者ら。24日は大分市内で抗議集会を開き、生活の足の利便性低下で直面している不安などを訴える。
JRは3月のダイヤ改正で県内の日豊、久大、豊肥3線の計38本を減便。日豊線の牧駅(大分市)を無人化し、代わりにインターホンで応対などをする遠隔案内システム「スマートサポートステーション」を導入した。
署名活動は「障害のある人に対する合理的な配慮や、差別の解消を求める県条例に逆行している」と、5月から開始。県内の障害者団体や自治会を中心に、目標の2万を大きく超える7万2108筆(14日現在)が集まっている。
同会によると、障害者や高齢者には「駅員が近くにいないと安心して乗ることができなくなる」といった声がある。駅無人化は今秋には同市内の敷戸、大分大学前で実施。鶴崎、大在、高城などでも計画され、駅員不在の駅の増加は「安全安心と懸け離れている」と感じているという。
抗議集会は午後2時から、大分市のコンパルホールで開催。障害者らが意見発表する他、会場からも広く発言を募る。誰でも参加できる。
署名は近くJRに届ける予定。同会共同代表の徳田靖之弁護士(74)は「7万筆を超える署名はそれだけ多くの県民が怒りを持っていることの表れだ。JRには利用者の率直な声を聞く場を設けてほしい」と話している。
署名や集会の問い合わせは、事務局の在宅障害者支援ネットワーク(TEL097・513・2313)。
一言コメント
何とかならんもんかねぇ…
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