缶酎ハイ、「高アル」に照準=節約志向背景に―ビール大手
- 企業・経済
- 2018年3月13日
国内ビール大手が今春、アルコール度数の高い缶酎ハイの新製品を相次ぎ発売する。価格はいずれも350ミリリットル入りで150円程度。消費者の節約志向を背景に、手頃な価格で少量でも酔える「高アル」商品に照準を合わせている。
民間調査機関インテージによると、2017年のアルコール度数7~9%の缶酎ハイ市場は7年前の2.5倍に拡大し、缶酎ハイ市場全体の5割強を占めた。各社は追加投入で一段と攻勢を掛ける構え。
キリンビールは、クリアウオッカを使用し、アルコール分を9%に高めた缶酎ハイ「キリン・ザ・ストロング」を4月10日に売り出す。高アル商品は40~50代男性に人気で、ニーズが強い「ハードな刺激と飲み応え」を実現したという。同社は「高アル市場で勝負する」と新商品に大きな期待を掛けている。
サッポロビールは、仕事や家事を終えた後、短時間でリラックスしたい女性を主なターゲットにした「サッポロ りらくす」を4月3日から販売する。アルコール分は8%あるが、果汁を原料にした酢を使い、まろやかな味わいに仕上げた。
サントリースピリッツも3月27日、アルコール分9%の「―196℃ ストロングゼロ」シリーズにビターライム風味を追加。「食事に合わせやすいすっきりとした味わい」をアピールする。
一方、アサヒビールは果実2分の1個分以上の果汁を使用した「アサヒ贅沢搾り」を3月20日に投入する。アルコール分は4%と高アル商品ではないが、ふんだんな果汁で他社と差別化を図り、缶酎ハイ事業を強化したい考え。
缶酎ハイ市場の成長性に着目し、今年は清涼飲料最大手の日本コカ・コーラも参入すると表明。同社のホルヘ・ガルドゥニョ社長は「中核事業以外で(ビジネス)機会を模索する一つの例になる」と語る。大手の新規参入で市場はますます熱を帯びそうだ。
一言コメント
アルコール度数だけあげても・・・・おいしくない!
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