北九州に偽電話詐欺拠点 福岡県警が家宅捜索、4容疑者逮捕 「掛け子」訓練情報も
- 詐欺・悪徳商法
- 2018年3月6日
北九州市内のマンションで偽電話詐欺グループの拠点とみられる複数の部屋が見つかり、福岡県警が詐欺容疑で家宅捜索していたことが5日、捜査関係者への取材で分かった。県警は、これらの拠点で「掛け子」をしていたとみられる20~30代の男女4人を同容疑で逮捕しており、グループの実態解明を進めている。
警察庁によると、全国の警察が昨年1年間に摘発した偽電話詐欺グループの拠点は68カ所(前年から11件増)。ほとんどが東京都や千葉県、埼玉県などの首都圏に集中しており、九州はゼロだった。福岡県警によると、県内で拠点が見つかったのは2015年9月以来、3件目。
捜査関係者によると、4人は電話やメールで「有料サイトの未納料金がある」などと架空請求してコンビニエンスストアでプリペイドカード式の電子マネーを購入させる手口で、それぞれ数十万円をだまし取った疑いが持たれている。
県警は「偽電話詐欺グループの拠点がある」との情報に基づき、2月中旬に同市小倉北区のマンション一室を捜索。グループは既に撤収していたが、拠点として使用された痕跡が見つかったという。
その後、関係先として浮上した同市小倉南区の別のマンションを捜索したところ、複数のパソコンやインターネット回線を使う「IP電話」が見つかるなど犯行拠点と疑われる部屋を確認したという。グループがこの部屋で掛け子に偽電話詐欺の訓練を受けさせたとの情報もあり、県警は少なくとも二つのマンションを拠点に犯行を繰り返していたとみている。
福岡県内では昨年から偽電話詐欺被害が再び増加に転じており、17年の被害件数597件(前年比245件増)、被害額11億4263万円(同4億7739万円増)で、ともに前年の7割増となっている。
=2018/03/06付 西日本新聞朝刊=
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どんどん逮捕されますように!
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