「婚外恋愛」は不倫じゃない? 「夫婦生活が長続き」の主張にツッコミも
- 政治・経済
- 2018年1月20日
恋人を作れば夫婦円満?
有名人の不倫騒動でメディアが賑わう中で、あるワードが最近ちょっとした注目を集めている。それが「婚外恋愛」。結婚している夫婦が家の外で恋人を作ることを認め合う、というものだ。
夫婦で確認し合っているため、不倫や浮気とは異なる、というのだが、テレビ番組にそうした夫婦が登場し自分たちの関係を説明したところ「離婚すれば?」などとネット上はツッコミのオンパレードとなった。
きっかけは食べ物の好みが合わなかったこと
「婚外恋愛」を特集したのは2017年12月22日放送の情報番組「ノンストップ!」(フジテレビ系)。まず、話題となっているマンガ「1122(いいふうふ)」(渡辺ペコ著、講談社)を紹介した。主人公は結婚7年目の子供のいない30代の共働き夫婦で、仲が良く信頼し合っている「同志」のような関係だが、妻には性欲がなくセックスレスだ。そんな二人が選択したのは「婚外恋愛許可制(公認不倫)」で、夫は妻公認で外に子持ち既婚者の恋人がいる、という設定だ。
番組で「婚外恋愛」は、夫婦関係や家庭に良い影響を与える例として、真面目に働き稼ぎのある夫との結婚を長続きさせたい、離婚したいけれど子供がいるためできない、不倫や浮気が発覚しショックを受ける、などを挙げた。そして番組にVTRで登場したのがお互い再婚で結婚7年目の夫(48歳)と妻(50歳)だった。
妻が夫に外に恋人を作ってもOKだと伝えたのは2年前。きっかけは食べ物の好みが合わなかったため、夫が妻を外食に誘った時に妻は誰か別の女性を誘ったらいい、それが彼女でも構わない、と思ったこと。夫は驚きためらったが、17年夏に30代独身の彼女ができた。その女性は全てが納得済みだという。
「自分以外の女性と恋愛することによって夫の人間の幅が広がるし、恋人になった女性も夫の影響により同じことが言えます」
と妻は説明した。自分にはまだ恋人はいないがお互い別のパートナーがいることが「完全形」で、恋人ができるように頑張ることで自分の女としての部分も磨ける、という。夫に恋人ができたことで夫の欲求不満状態がなくなり、妻に対する感謝の気持ちも深まったという。夫が良い気持ちで生活できるようになったため、それが妻にも伝わり生活全体が気持ちのいいものになった。仮に、夫の恋人が夫と結婚したいと言ってきたらどうするのか、との質問には、
「夫の選択になるし、自分は受け入れる」
と回答している。妻のこうした行動の大前提には「夫との信頼関係がある」という気持ちがあるのだそうだ。
「婚外恋愛」という言葉自体は以前から存在し、2002年には同名のドラマがテレビ朝日系で放送されるなどしている。しかし最近、上記の「1122」など婚外恋愛をテーマにした作品や書籍が刊行されるなどして、一部で注目が集まり始めている。
しかし番組終了後ネット上では「無理がありすぎ!」「ただの不倫だろ!」などとツッコミのオンパレードになってしまった。
「婚外恋愛」相手が考えを変えれば泥沼に?
掲示板には、
「円満な夫婦生活継続のために他人が必要って、もうとっくに夫婦として破綻してるような。。。」
「いるよねー『最後は私の所に帰ってきてくれたらいいの』とか言って必死に良い女ぶろうとする人。男が『なんて懐の深い女なんだ!やっぱりお前だけだ!』ってなるのを期待してんだろうけど、実際絶っっ対にならないのにね」
「これ不倫相手側が最初は納得してても、考え変えただけで泥沼じゃん」
などといったことが書き込まれた。
また番組内で、クリスマスの過ごし方を聞かれ、夫が恋人と食事に行くと答えた時に、妻がギョッとした顔をして「あ、そうなの?」と言ったのを見逃さず、
「クリスマスイヴに彼女の方を選んでいる時点で蔑ろにされてない?」
「これを見て、夫婦の関係を上手くいかせる為の婚外恋愛のはずが、結局上手くいかないんじゃないの?wと思ったよ」
「最後はみんな一人になりそう。嫉妬しない人間なんていない」
などといったことが書き込まれて、実は妻は無理して強がっているように見え痛々しい、といった感想も漏れた。
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