止まらぬビール離れ 焦る各社「何とかしなきゃ」
- 企業・経済
- 2018年1月17日
ビール類の出荷量の減少が止まりません。去年1年間に出荷された発泡酒などを含めたビール類の量は13年連続の減少で、統計開始以来、過去最低を更新しました。去年6月の酒税法改正で原価割れするような行き過ぎた安売りが禁止されたことや消費の増える夏の天候不順が影響しています。過去に出荷量の最も多かった1994年と比べると3割も減っています。
ビール大手5社の発表によりますと、去年1年間で出荷されたビール類の量は前の年に比べて2.6%減って過去最低を更新しました。ビール類の減少は酒を飲む人が減ったことや酎ハイやハイボールに移行する人が増えたことに加え、過度な安売りの規制でビールが値上がりしたことが原因です。ビール各社は対策に乗り出しています。キリンビールは個性的な味わいが特徴で若者に人気の「クラフトビール」に力を入れる方針です。2026年には税金が安かった第3のビールも含めてビール類すべての酒税が一本化されるため、サントリーやサッポロビールも利益が出やすいビールを強化する方針を発表しました。アサヒビールも4月に大手としては初めてアルコール分7%の高アルコールビールを発売する予定で、減り続ける需要に歯止めを掛けたい考えです。
一言コメント
お酒のバリエーションが増える中で分散するのはある程度予想できるが、13年連続減少とはお酒が好きな酒好家からすれば驚きの数字だ。
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