【海外発!Breaking News】17歳ネオナチ少年、交際を反対され逆上 元GFの両親を射殺(米)
- 国際
- 2017年12月27日
米バージニア州で17歳少年との交際を禁じた娘の両親が、その少年に射殺されるという悲劇が起こった。自らにも銃を向けた少年は重傷とのことだが、殺人罪で起訴された。クリスマス直前に起こったこの出来事に、近隣住民らはショックと悲しみを露わにしている。『Washington Post』『NBC Washington』『Mirror』などが伝えた。
12月22日午前5時頃、バージニア州北部レストンでバックリー・カーン=フリッカーさん(43歳)と夫のスコットさん(48歳)が自宅にて遺体で発見され、そばには17歳少年が倒れていた。現時点で警察は少年の動機を明らかにしていないが、フリッカーさん夫妻の友人が『Washington Post』に語ったところによると、16歳娘の交際相手だったこの少年のことで夫妻は悩んでいたようだ。
少年(法律上の理由で名前は公表されず)は、フリッカーさん夫妻の16歳になる娘と同じ私立の学校に通っており、今年6月から交際を始めた。しかしバックリーさんは、少年が自身のツイッターで「白人革命」と称してヒトラーを支持しユダヤ人を軽蔑するようなコメントをしたり、ゲイの人々を差別化するイラストを投稿しているのを見て、娘との交際に不安を募らせた。そしてスコットさんととともに、少年との交際を止めるよう娘に促していた。
またバックリーさんは、こうした少年の見解や行動について友人にも度々メールを送っており「普通の10代少年なら問題視するのは悪い気がするけど、彼は世の中に嫌悪を巻き散らしているモンスターよ」とも話し、学校側にも少年のネオナチズムを問題視するように話を持ち込んでいたという。
両親に説得された娘は少年と別れることにしたようだが、これに逆上したのか少年はその後も元ガールフレンドの自宅をうろついた。自宅敷地内で少年の姿を見たバックリーさんは、この時点でも友人に「少年は救いようがないので、法的に守る必要は一切ない」と話していたようだ。
そして12月22日、悲劇が起こった。フリッカーさん宅に侵入した少年は、帰宅した夫妻にその姿を見咎められた。「出ていけ! 二度と来るな」と叫んだスコットさんとバックリーさんに少年は銃弾を放ち射殺、自らにも銃口を向けた。しかし命を取り留めた少年は、病院で重傷のまま23日に2件の殺人罪でフェアファックス郡警察に起訴された。
2005年にスコットさんと結婚したバックリーさんには、最初の結婚で息子と娘をもうけたが息子は既に自立しており、現在は16歳になる娘とスコットさんとの間に生まれた10歳息子との4人暮らしだった。バックリーさんは老人介護と終末期問題を専門とする弁護士として勤務し、スコットさんは米国労働統計局に勤めていた。バックリーさんの母ジャネット・カーンさんは「娘は『良い人を手本にしたような人物だ』と他人から言われていました。スコットさんもとても素晴らしい人物で、父親としても思いやりに溢れていました」と娘と婿を亡くした悲しみを語っている。
クリスマスまであと3日という時に起こった悲劇に、近隣住民らもショックを隠し切れないようだ。フリッカーさん夫妻の10歳息子のことをよく知る人物は、「あの子にとって想像を絶する悲しみに違いありません。クリスマス前にこんな形で両親を失ってしまうなんて…もうあの子は二度と過去と同じ幸せなクリスマスを過ごすことができなくなったのです」と言葉を詰まらせた。フリッカーさんの自宅前には現在、近隣住民からの多くの献花が寄せられている。
このニュースを知った人からは「娘が交際相手をちゃんと選ばなかったためにこんな悲劇になったのだから、きっと一生責任を感じるだろうね」「親が死んだのは娘の責任と非難するのはあまりにも気の毒」「でも、結果的に悲劇が起こったのだから、直接の原因ではなくても娘は一生苦しむことになると思う」「こんな悲劇が起こるのは、やっぱりトランプ政権のせい」といった声があがっている。
画像は『Mirror 2017年12月24日付「‘Neo-Nazi’ teenager ‘shoots dead girlfriend’s mum and dad after they made her end relationship’」(Image: Twitter/PeggyTV)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
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