大阪府の宿泊税「最大200円引き上げ」方針案 有識者会議で承認 オーバーツーリズム対策 税収は80億円に
- 政治・経済
- 2024年8月30日
旅行者などに課す「宿泊税」について、大阪府の有識者会議が30日午前10時から始まり、宿泊税を最大200円引き上げる方針案が承認されました。外国人観光客の急増による「オーバーツーリズム」対策が目的で、課税対象となる宿泊料金も「7000円以上」から「5000円以上」に広げる方針です。
アフターコロナや円安を追い風に外国人観光客が急増し、2025年の大阪・関西万博の開催やカジノを含む統合型リゾート=IRの開業を控え、オーバーツーリズムや街の美化対策が課題となり、大阪府の吉村洋文知事は2024年3月、外国人観光客への「徴収金」制度の検討にも言及していました。
大阪府では現在、ホテルなどの宿泊者に対して、100~200円の「宿泊税」を徴収していますが、30日の有識者会議では、課税対象となる宿泊料金を1人1泊「7000円以上」から「5000円以上」に広げるほか、100円~300円の宿泊税を100~200円引き上げる方針案が示され、会議で承認されました。
【提示された宿泊税の引き上げイメージ】
(現行)※宿泊料金1人あたり 7000円以上1万5000円未満の場合、宿泊税100円 1万5000円以上2万円未満の場合、宿泊税200円 2万円以上の場合、宿泊税300円
(改定案) 5000円以上1万5000円未満の場合、宿泊税200円 1万5000円以上2万円未満の場合、宿泊税400円 2万円以上の場合、宿泊税500円
9月の府議会で認められれば、国の認可や周知期間を経て導入されます。税収は現在の約25億円から80億円規模にまで伸びる見通しです。
読売テレビより転用
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